似非エッセイ目次

似非エッセイ 2003年4月上旬号

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「伏せ! イヌ、といえばよいのに」
 サダム・フセインの奥さんを、なんと呼ぶ? もちろん、マダム・フセインですよね。 しかし、イスラームだから複数、つまり"影武者"もいる。 亭主だって影武者ばかりで、さいきんはどれが本物だか分からない。
 「対イラク戦争」テキサスの牧場主"やぶ"ことブッシュ大統領に、自信家"無礼や"英首相。 予想外の抵抗に遭って、長期戦だそうな。
 "シラク"のフセイン大統領だか、迎え撃つ"マダム"フセインだか、カタカナ語はややこしい。 八方ふさがりの米軍はヤケで"八方"酒を呑み、向かえる地上のイラク兵士は手に手に"発砲"酒で対応したり、 自爆したり(日本でも終戦直後、悪い酒を"バクダン"といっていた)。
 一方、反戦デモも世界的に広がり始めている。一部の日本マスコミは、アメリカ支持を闡明にし、 "反戦"を批難している。どんな考え方があってもいいじゃないか。
 米軍のニセ情報で、イラク副大統領をおびき出した米のやり方を批難せず、イラクの師団長が"投降"したのは、 偽者でだまし討ちだといい募るのは、早計(産経)新聞である。 ブッシュがイラクに、兵器と同時に援助ブッシを送ったところで、不信感が生まれるのは当然だろう。
 さて、まだ始まったばかりの"対イラク戦争"だが、早くも米英の"戦後"処理うんぬんと聞いて、 早とちりした年配者は「そうそう、終戦後は大変だったよ。日本中が焼け野原で、食うものもなく、仕事もなく。 それに比べりゃ、いまのものは贅沢いってるよ。罰があたるぜ」。
 ともあれ、アメリカも大量破壊兵器(核兵器・化学兵器・生物兵器)を持っているという事実を忘れてはならない。 何が"正義"なんでしょうかね。

「人間の楯」
 "伏せ!"の次は"立て!" でも、イヌの調教じゃないですよ。
 日本人が三十数人も、イラクに留まって、日本国外務省は"困惑"しているそうだが、放っておけばいいのに。 子どもじゃあるまいし、自分の意志で行っているのだから……。
(と書き始めて、ついつい想像力が働いてしまう、悪いクセだ。)
 相変わらず、ネットで自殺志願者を募集し、互いに知らぬ者同士で、一緒に自殺するのが流行っている (韓国でも同様らしい)。
 彼らの三種の神器は、ケータイ(連絡記録<経過報告>と"遺書"が同時に残せる)、 クルマ(どこでも、自由に移動して死に場所を求められる)、 煉炭・七輪(いま、流行の昭和30年代を象徴する、どこでも使えるもの)だそうだが、 これから流行るのは、何といっても、海外での自殺であろう。
 それも、滅多にないチャンスをねらったのが、イラク攻撃中に"人間の楯"となること。 批難されたり、賛美されたり、華々しく"散る"ところが、カッコいいと思ったりして。 「よい子の皆さん、…」。
(なお、「人間の楯協会」は昨年アメリカで組織され、ロンドンにも同種の団体があるという)

「墓参りのマナー、とは」
 春秋のお彼岸だけでも、ご先祖の墓参りをするのは、日本人の"美しき"風習だが、 近ごろは霊園でのマナーがなっていないそうだ。
 墓園普及協会によると、クルマでやってきて、家庭のゴミを園内に捨てたり、イヌやネコを放したり (イヌは吠え、墓石にオシッコ)、お供え物を放ったらかす(カラスが食い散らす)だけでなく、 園内の制限速度を守らないばかりか、洗車までしていくという。
 自分の家の中だけはきれいにし、外は"ゴミ捨て場"と考える日本人の、普通の行動パターンで、 墓地に限ったことではない。
 しかし、植木の手入れが不十分、とくれば、なに墓苑業者の思う壺であろう。 昔から、永代供養制度があり、それなりのお金を払っておけば、お供えや掃除の代行もしてくれるはず。 その延長上の"マナー知らず"ではないか。
 いまさら、驚くことではない。ご先祖さまが草葉の陰で嘆いているだけだ。

「A紙とY紙、どちらが読みやすい?」
 3月下旬、Y紙を購読している家を訪ねた、同紙の勧誘員は、その奥さんに「A紙とY紙、どっちが読みやすい?」 と聞いたという。
 あなたは、どのような回答を想像しますか? これが振るっているんですねえ、 「どっちか分かんない」でした。
 そりゃそうでしょ、新聞は読むためではなく、半年ごとにA紙とY紙を交互に取るのは、 多くの主婦の常識である。すなわち、"洗剤"が目的であって、読むところはテレビ欄だけだから、 両紙のちがいなど分かるわけがない。
 勧誘員も、それは心得ていて、何とか引きとめ(継続させ)ようと、必死なのである。 かつて、プラチナ・チケットといわれた東京ドームの巨人戦も、あまりご利益がないらしい。
 そういえば、わが家にも、いま取っているS紙関係者が盛んに来るらしい(それも、違う人が入れ替わりで??)。
 新聞は、インテリが作って、ヤクザが売ると聞いたのは、かなり前、公取委の役人からである。 もう一つ、月曜以外は、どの新聞も同じだとも言っていた。

番外「"4月1日"報告」
 先月下旬、メール及び"名刺"で、ご案内した戯文『エープリルフール―"4月バカ"に関する一考察―』 をお読みいただきありがとうございます。
 お寄せいただいたメール等から"出口調査"しますと、(1)4月1日に読む、(2)4月1日を楽しみにしている、 (3)すぐに読んだ、待ちきれずに読んだ、(4)読むつもりが忘れた、(5)無視・無関心、に大別されるようです (まだ他に、(6)開いたが読まなかった、などもありそうです)。
 その後;"戯文"に行き着かなかった人、読んで"4月ヒマ"と揶揄する人、 夜までかかっても"上手なウソ"を思いつかなかった人など、 そして"私の好きなウソ話"を寄せてくださった方もおられます。感謝!!

(以上、2003・4・2までの執筆)


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