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『有害図書と青少年問題―大人のオモチャだった"青少年"―』参考・引用文献一覧表(第1稿)

『有害図書と青少年問題―大人のオモチャだった"青少年"―』参考・引用文献一覧表(第1稿)

《論文などを執筆する際に、だれしも多くの資料を参照あるいは引用する。それは"論"を展開するにあたり、 必要不可欠なだけでなく、読者あるいは他の研究者にとっても参考になるからである。 とくに拙著『有害図書と青少年問題―大人のオモチャだった"青少年"―』(明石書店2002・11・25)の場合、 "編年史"の性格もあり、多くの新聞雑誌記事等に依拠している。そこで、第1稿として、目次に添い必要な限り提示することにした。 資料等の初出は"◇"で、既出は"*"で示す。また、項目ごとに該当ページも記した。(2006・2・15 橋本健午)》

〈目次〉

はじめに―大人のオモチャだった"青少年"

第一章 戦後も検閲を受けた言論界、そして子どもたちは……

1 戦時中、今では想像もできない言論統制が

2 占領下――混乱と解放のはざまで、子どもたちは至って元気

3 出版界の再編成――離合集散と倫理問題

4 まずヤリ玉にあがった映画、青少年対策は着々と

5 警察に痛めつけられる地方書店

6 ワイセツ文書と"有害図書"の違い

7 不良といわれても、文化財だった出版物や映画

第二章 昭和三〇年、燃え盛る悪書追放運動

1 追放運動が起こるのはどんな年だったか

2 新聞に見る悪書追放のキャンペーン

3 子ども中心か、大人のお節介か――正反対の見方や意見

4 東京都も考えていた青少年条例

5 この"運動"は何だったのか?「競輪は健全」という母の会会長

6 特別立法は見送られたが……、中青協のハラのうち

7 マスコミ攻勢に防波堤? 「マスコミ倫理懇談会」の設置

第三章 太陽族映画、そして不良週刊誌問題

1 「映画化するなんて、けしからん!」、大人たちはやはり保守的

2 子どもを可愛がらない日本の青少年行政

3 "青少年犯罪の激増、凶悪化"に疑問を呈する家裁判事

4 青少年問題と「マス倫」の役割

5 週刊誌ブームは"不良週刊誌"問題を生む

6 子ども向け「図書選定」をめぐる文部省との攻防

第四章 不良図書追放と「出倫協」の結成

1 安保騒動と、刃もの問題でマスコミは大童

2 子どもはさめた目で大人を見ている

3 身内から起こった不良図書の追放運動

4 ついに東京都青少年条例が成立

第五章 官民結集による青少年育成国民会議の発足

1 出倫協、「自主規制の申し合わせ」を設ける

2 中青協を中心に準備は着々と進められていた

3 古本屋、貸本屋も条例の規制対象に

4 ハレンチや残酷ものの流行、出版物と非行の関係

5 「用紙不足」による出版の危機と、売上げの増加

6 ワイセツも盛んだった五〇年代はじめ

7 子どもに甘い親たち

8 未制定の誇り――長野県、そして大阪府条例改正の動き

第六章 少女誌の性表現に腰を抜かした? 大人たちの攻防

1 自民党、「図書販売規制法案」を検討

2 少年非行、戦後第三のピーク

3 世の中、成熟したのか、テレビも雑誌もにぎわしく

4 淫行、コンビニ問題、投稿写真でかせぐ少年たち

5 昭和から平成へ、残虐ビデオに隠れた出版物?

第七章 "少年少女向けポルノ"コミック本騒動

1 発端は宗教団体のキャンペーン

2 いつも後手に回る出版界の対応

3 条例強化を促進した自民党幹部

4 危機感を抱いたマンガ家たち

第八章 「子どもの権利条約」批准を渋った日本政府

1 批准が一五八番目という意識の低さはどこから来る?

2 ヘアヌードと青少年の実態

3 自主規制「成年向け雑誌」マークの"成果"

4 社会環境・メディアと青少年――世紀末に宿題も

5 ポケモン騒動、バタフライナイフ……テレビは刺激が強すぎる

第九章 感情論を理論で補強する法律の専門家

1 規制強化でますます窮屈な日本に

2 再び"マニュアル本"の是非が問われる

3 いまやコンビニも"有害環境"である

4 青少年"有害"社会環境対策基本法案をめぐって

5 出版界・出版物の特性がウラ目に

6 アウトサイダーは存在するか

7 「パターナリズム」は子どもを支配する大人の"方便"

付/「戦後の出版倫理」関連略年表

 本項に関しては、別掲の"「戦後の出版倫理」関連略年表"をご参照ください。2006・02に改定版を掲出しております。


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