『戰線文庫』リスト その1 〔05・09修正版〕

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 このリストは、日本出版社が合本として所蔵するものを中心に、 さらにHPでの検索やメールで教えられた情報を参考に作成したものである。

 頭部の、無印は戦地版、*は銃後版(『銃後讀物』)、**は慰問特別号を表わす(全3点)。
 発行期間は、昭和13(1938)年より同20(1945)年8月までと推定される。
 表紙表示は、タイトル・号数以外に表示されたものである。
 欠本は〈欠本〉と表示しておいたが、第25号ごろから同時発行の"内地版"『銃後讀物』 の欠本もかなりある(第39号〜第66号、あるいはそれ以降)。
 国会図書館には1冊もないが、他の図書館等での所蔵状況は次のとおり。

 これらのうち、創刊号と第12号、63号、77号以外は『銃後讀物』である。
 このほか、個人で所蔵されている方からの情報によるものも、本表に追加した。

 なお、創刊号から第10号までの印刷日と発行日の差が、いずれも5日以内となっている。 当時の「印刷日・出版日の差日は三日あるいは五日で印刷されている」ことについて、 小尾俊人氏(元編集者)によると、「発禁処分が内務省から指令されるのは、発売三日前に製本二部納本によって検閲されるのが普通であ」 ったためという(『出版クラブだより』2002年11月号)。
 もっとも、それ以降の『戰線文庫』が、1日発行で前月1日印刷というのが主であるのは、"海軍省お墨付き"の本誌に対し"検閲"が緩やかであったからだろうか。

号数表紙/タイトル表紙表示発行
年月日
印刷
年月日
第1号戰線文庫 @ ・その後、神奈川近代文学館で収書された由S13・9・10S13・9・5
第2号戰線文庫 A S13・10・25S13・10・20
第3号戰線文庫 B漢口廣東陷落記念號S13・11・30S13・11・25
第4号戰線文庫 C新春慰問特輯號S13・12・30S13・12・25
第5号戰線文庫 D S14・1・30S14・1・25
第6号戰線文庫 E海南島占據記念號S14・2・28S14・2・24
第7号戰線文庫 F S14・3・28S14・3・24
第8号戰線文庫 G事變下海軍記念日特輯S14・4・30S14・4・25
第9号戰線文庫 H S14・5・30S14・5・25
第10号戰線文庫 I支那事變二周年記念特輯 S14・7・1S14・6・25
第11号戰線文庫 J八・一三事件・汕頭攻略記念特輯S14・9・1S14・8・1
第12号戰線文庫 K大阪地方海軍人事部扱 塩野義商店慰問號
 ・岐阜県立図書舘でも所蔵の由(ただし、"塩野義"の表紙表示はない)
S14・10・1S14・9・1
第13号戰線文庫 L S14・11・1S14・10・1
第14号戰線文庫 M武漢・廣東攻略一周年記年S14・12・1S14・11・1
**戰線文庫慰問讀物號S14・12・1S14・11・13
第15号戰線文庫 N皇紀二千六百年記念 新年號S15・1・1S14・12・1
**海の銃後輝ク部隊・慰問文集 第一輯S15・1・1S14・12・19
第16号戰線文庫皇紀二千六百年記念 建國二月號S15・2・1S15・1・1
第17号〈欠本〉
第18号〈欠本〉
第19号〈欠本〉
第20号〈欠本〉
第21号〈欠本〉
第22号戰線文庫面目刷新 涼風八月號S15・8・1S15・7・1
第23号戰線文庫南方事情特輯九月號S15・9・1S15・8・1
第24号戰線文庫十月號S15・10・1S15・9・5

(以下、次回に)


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