『心-こころ- 橋本健午のページ』

『マルコ・ポーロの冒険（上）』について（宣伝文1979年6月） 2006･5･9

　むし暑い毎日ですが、お元気のことと思います。
　さて、突然のことで恐縮ですが、ＮＨＫで放映中の『マルコ・
ポーロの冒険』が、ケイブンシャより文庫本で出ました（上巻・
六五〇円）。少年向けとはいうもののテレビを見るとき、あるいは
"父と子"について考えるとき、大いに参考になると思います。
秋ごろには続刊も出る予定です。
　ごぶさたをお詫びする意味でも本来なら、お送りしなければなら
ないところですが、なにしろ橋の下で生活？するような状態では…
…「だれです『あそ（＝游）んでばかりいるくせに！』などという
人は？」
　これは、協同作業でできたもので、私の役割は"文・構成"とい
うことになっております。
　こんなぶしつけな便りに接したからとて、決して怒らず、ケイベツ
もせず、またあわれむだけでなく、早速もよりの書店で、何かの
マチガイか、"つい出来心で"でも、買っていただければ幸いに存
じます。〈妄言多謝〉

《これは私の最初の"本"で、かつペンネーム「本橋游」を初めて使ったものです。上記は当時20円だった郵便ハガキに記した"ＰＲ文"であります。オモテの下段には差出人として本名と住所を、そして「この手軽にできる『プリスタンプ』についてのお問合せは㈱○○商会Ｈ・Ｈ氏あて」と電話番号つきの宣伝文句も刷っておりました。なお、予定された中･下巻が沙汰止みになった経緯などについては「『東方見聞録』のマルコ・ポーロが遭難した―「みなさま」のＮＨＫ体質を考える―」（1980･05）で詳しく報告しております。2006･5･9橋本健午》

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