”書くこと”『父は祖国を売ったか もう一つの日韓関係』

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(日本経済評論社1982・07)

《三十代なかばに取り組んだ本書とその後については、「"史実"と"真実"―『父は祖国を売ったか―もう一つの日韓関係―』刊行から十八年経った今…」 に記しましたが、国家間の問題は、いつの世も複雑であります。本書はその"渦中"にいた親子二代にわたるドキュメントです。2006・7・4橋本健午》

《カバー裏 そで書き》
私が李容九の遺子大東国男氏に出会ったのは、四年も前のことで、
師の梶山季之か死んでから三年近く経っていた。
大東氏から、その父李容九の話を聞いているうちに、
私はある因縁めいたものを感じたのだった。
一つは、李容九も梶山季之もともに四十五歳で死んだということ。
もう一つは、李容九が「売国奴」の汚名を着せられ、失意のうちに病死した。
梶山季之も志なかばにして、やはり病いにたおれたが、
それは毀誉褒貶、評価の定まらない人生だった………
私はこの一書をどうしてもまとめなければならないと思った、
そう思って四年が過ぎた。                 橋本健午

序章

過去を忘れた日本人

 "彼"が祖国を売ったかどうか――その人を知らずして、「愛国者だ」、あるいは「売国奴だ」と、だれが決めつけることができるだろうか。
 ところが、現実に"売国奴"のレツテルを貼られ、失意のうちに死んでいった人物がいる。いや、もしそういう人物を父にもったとしたら……あなたは?
 最近の新聞を見ると、韓国は六十億ドルもの経済援助を要求して、日本が難色を示すと、安全保障のために当然の権利である、と一歩も譲らないという。
 これについて、六十代、七十代の日本人が、ゴネ得ではないか、貸しても返えしてもらないのではないかと心配し、 日本政府の弱腰は情けない……と、投書欄で慨嘆している。
 要求額の是非はともかく、驚くべきことは、戦後も三十数年経つと、日本人は"過去"をきれいさっぱりと忘れてしまっていることだ。 これでは、日本が国際的に孤立してしまう、と言われるのも無理はない。
 日韓の関係は歴史的にも深いが、双方にとって不幸なことは、お互いに敵視するばかりで、正しい歴史認識をもたなかったことである。
 表面的なとらえ方で、先の年輩者のように、無茶だ! 言語道断だ!などと叫ぶまえに、両国の先人たちが、過去にどんな"交渉"をしてきたか、 を知る必要があるのではないだろうか。
 そのあとで、"彼"が祖国を売ったのかどうか、の判断を下しても遅くはないはずだ。

ある序文

 策略家、二枚舌、厚顔無恥、三百代言、利権あさり……政治家のイメージは、昔も今も変らない。
 たとえば、佐藤栄作元首相。七年八カ月の長期政権を維持して、日本人で初めてノーベル平和賞を授与された。 その間、実兄の岸信介元首相以来の悲願であった「日韓条約」の批准も一九六五年(昭和40)十二月に調印にこぎつけている。
 ここにご登場願ったのは、政治家とは"人並みはずれた神経の持ち主"であることを示すためだ。
 われわれは隣の国、韓国との関係について、実は何も知らないに等しい。まして、「李容九」〈リヨウキュウ〉など聞いたこともない。 「宋秉o」〈ソウヘイシュン〉なら、野田平次郎の日本名で多少は? 知られているが。いずれも、一九一〇年(明治43)の日韓併合(日本の朝鮮植民地化)のころに活躍した韓国人。 くわしくは後述するが、かつては盟友だった二人は、善玉と悪玉、売国奴と愛国者などと明暗を分ける…。
 この二人と佐藤栄作は何の係わりもないが、それぞれの子孫に、彼は心から手をさしのべ、あるいは本気で囁いたのである。 以下のごとく――。《下線部分…原文では「傍点橋本」を示す。以下同じ》

 李容九の遺子大東国男〈おおひがしくにお〉氏が著した『李容九の生涯―善隣友好の初一念を貫く―』(一九六〇年十月、時事通信杜刊、定価百円)を、 佐藤は二年後の六二年十月に買い上げ、次のような序文をつけて各方面に配った。その数約千五百部。 第二次池田内閣の通産大臣を辞めた後のことで、当時彼は大東国男らの「日韓会談促進会」運動の強力な推進者であった。(引用はいずれも原文のまま)   謹 呈  日本は地理的、歴史的、人種的、経済的に古くから因縁の深い韓国と最も仲のよい友邦として共存共栄の実をあげることが、 世界平和に寄与する根本であり、出発点ではなからうか。
 このように重大な関係にありながら、過去十年の歳月を費やし、いまだに日韓の国交正常化は実現されていないのである。
 その原因の主なものは、日韓双方の国民感情の阻隔にあるので、国交を調整しようというならば個々の具体的問題よりもむしろこの点に着眼すべきである。 (中略)従来の韓国に対する認識を是正する一助として、李朝末期の親日民間政客李容九の精神を叙した『李容九の生涯』という一書を諾賢の御清鑑に供したいのである。
 この書は、日本を信頼し、日本に協力し、日本と手をつないで、アジアの確立と平和をはからうとした韓国人志士の秘められた事蹟を、 その遺子が日韓両国の百年の大計のための一指針ともなればとの悲願から九千万日本国民に訴えたいという祈りをこめて綴ったもので、韓国への理解
 は、この書のわれわれに与える深い感銘と強い反省からはじまり、日本は韓国に対してどうあるべきかという国民世論形成の上に稗益するところが大であると信ずる。
 尚著者大東国男君は四才のおり父君をうしない爾来山口にて養育せられ私の郷里田布施が大東君の魂のふるさとでもあり、 彼の生涯の念願である日韓友好親善の衷情と切々たる孝心に感じいささかの御手伝をいたす次第である。
 昭和三十七年十月吉日   佐藤栄作

 送付先の内訳は
、  ○自民党…衆議院二九五、参議院一四二
 〇杜会党…幹部のみ五〇
 〇新聞社・通信社・総合雑誌社…二〇社各二〇
 〇財界…一〇〇
 〇評論家など特定有名人…五〇
 〇佐藤栄作個人…一〇〇 その他となっている。
 これは、同書第三刷(三千部印刷)の中から送ったものだが、佐藤はその定価通り三十万円を支払った。 その本に受けた"感銘"以上に、彼の日韓会談にかける熱意の並々ならぬものがうかがえるではないか。

『売国奴』と佐藤栄作

 それから十五年後の一九七七年(昭和52)夏に、その名も『売国奴―李王朝末秘史―』という本が出た。 著者は野田真弘という、宋秉oの孫にあたる人である。本の内容についてではなく、ただ二つのことだけを記す。 まず、その序文(筆者のことば)にある、この本が世に出た理由である。

 ……筆者夫妻が、故佐藤栄作氏と元大蔵大臣泉山三六氏から招かれ、隅田川畔の或料亭で、涼をとりながら四方山話をしている時のことであった。 佐藤氏が、「私の若い頃、貴岳祖父野田伯爵(宋秉oの日本式通名)のことをいろいろと聞いたことがあります。 野田伯爵は伊藤博文、桂太郎、寺内正毅等、長州閥の元勲達をキリキリ舞いさせる大変な傑物だったそうですね! その事績を公にしたら如何ですか」と言われ、筆者はうつかり「そうします」と約束したのである。
 ところがそれから間もなく、佐藤栄作氏が薨去されたのだった。(以下略)

 さらにもう一つ、序文から、

 ……宋秉oはもともと愛族的心情と祖国志向性の強い男であつた。その宋秉oが、万古の民族的裏切り者として、 逆賊として「売国奴」の汚名を着せられ、満身創痍となったのには何か深い理由があった筈である。 (中略)結局宋秉oは、[策士策に溺れる」の譬えどおり、一千万生霊を日本の援助で救おうとして日本の帝国主義的政治家に籠絡され政治的に利用されたと見るべきが妥当と結論したのである。(以下略)

 もうお気づきであろう。佐藤栄作という人は、たんとバランス感覚の優れた人か(あるいは、政治家とはこんなものか)と驚くばかりである。 かつては大東国男の本を推薦し、自らも各方面にくばり、功なり名をとげた後は、もう一方をあなたのお祖父さんは立派な人だったと持ち上げる……。
 彼も岸も山口出身、つまり伊藤博文、桂太郎、寺内正毅(いずれも併合関係者)らと同じ長州閥である。 そして、彼は大東国男も長州と縁がある("魂のふるさと")ならば、一方の宋秉oまたしかり、みんな同じ仲問だと言いたいようだ…。

 佐藤栄作のおかげで話がこんがらがってしまった。日韓をめぐる歴史の中で、両国の関係、李容九と宋秉o、 この二人と日本人(政治家・民間人を含めて)との関係はどうなっているのか、ということが。 事がそれだけ複雑ともいえるし、そうしたのは政治家(とりわか"長州閥")である。 ともあれ、冒頭に挙げた"彼"が、宋秉oでないことだけは銘記していただきたい。

 韓国の人々は、戦後三十七年経った今日でも、"日帝三十六年"間(一九一〇〜一九四五)の支配と圧政を恨んでいるという。 立場が逆になればその心情も直ちに理解できるのだろうが、日本人は不幸にして、他国に支配されたことがない。
 さらに、勝者の論理(歴史記述、いま使われている「高校日本史」を参照されたい)は、常に自分本意だから、 真実を隠してしまう。恐ろしいのは、正しい歴史認識を持たないで、また同じ過ちをくり返すことだ。
 意図がどうであれ、佐藤栄作の"功績"は、たった一人の男、李容九の遺子大東国男の"存在"そのものを肯定したことにある。
 彼の歩んできた七十余年の人生、それは、李容九の事蹟とともに改めて日韓関係を考える上で重要な意味をもつのである。
 そして、今こそわれわれ"平和"日本人がとうの昔に忘れてしまった「愛国」とか「売国」という言葉の意味と重さを、考えなおす絶好の機会でもあろう。

〔目次〕

あとがき

 ちかごろは、"45+"(プラス)だそうである。初めてこの言葉を聞いたとき、一九四五年(昭和20)、つまり、 敗戦後の日本とその将来について語るものだと思った。
 しかし、それはどうやら考えちがいで、"熟年"=本当の人生は、四十五歳から、というような意味だという。
 平均寿命が伸びた今日、人生は四十五からというのは、無為?に過ごしてきた"中年族"にとつて勇気を与える、 甘美な響きをもっている。
 だが、わずか四十五歳で、その一生を終えてしまつた人の場合はどうだろうか。
 私が大東国男氏に出会ったのは、四年も前のことで、師の梶山季之が死んでから三年近く経っていた。
 大東氏から、その父李容九の話を聞いているうちに、私はある因縁めいたものを感じたのだった。
 一つは、李容九も梶山季之もともに四十五歳で死んだということ。もう一つは、李容九が「売国奴」の汚名を着せられ、 失意のうちに病死した。梶山季之も志なかばにして、やはり病にたおれたが、それは毀誉褒貶、評価の定まらない人生だった。
 私は東洋史の研究家でもなければ、朝鮮問題の評論家でもない。本書にとりくもうとしたとき、目の前の大東氏と、 日韓関係の参考文献がなければどうにもならないのだった。
 韓国・京城(現ソウル)で生れた梶山季之は、大河小説を書くために長年にわたって、朝鮮関係の資料を集めていた。 その資料(約一千冊)は他の分野のものも含めて、夫人によってハワイ大学図書館に寄贈されているが、 重複していた数十冊の本が夫人の手元に残っていて、今回大いに役立たせていただいた。
 一言つけ加えれば、わが国では一個人のコレクションなど検討にすら値しないというのか、無視してしまう。 そして、鳶に油揚をさらわれるように、海外に流出してしまった、この損失は計り知れないものがある。
 それは、この国の"文化の貧困さ"を示すものであり、権威主義という点では、昔も今も変らず、李容九も梶山季之も同じ扱いを受けているのだ。
 一方は、爵位があるかないかによって(受爵すれば"日本人"と認められた)、もう一方、文学の世界では、 "純文学にあらずば文学にあらず"、さもなければ親分子分、ボスにとりいらないヤツは徹底して無視する……。
 その時々のご都合主義でやってきたのが、日本人の悪いクセであり、狭量さなのだが、本心はだれかを"スケープゴート"にしなければ不安だという自信のなさであろう。
 ともあれ、そんな日本人にとって、45+は、やはり一九四五年以降の日本の将来、国際杜会でどう生き残るか、 を考えることではないだろうか。
 そのためには、まず、45−(マイナス=身近な過去)の日韓関係を知ることであり、それを真にブラスに転化させることである。
 一九八二年六月                       橋本健午

参考文献(M…明治、T…大正、S…昭和の略)

書籍
『明石元二郎 上』小森徳治著 原書房 S43
『亜細亜先覚者列伝』野島嘉?著 民族公論社 S52
『ある抗日運動家の軌跡"不逞鮮人"の証言』金顕杓述 大村益夫・南里知樹編 龍渓書舎S48
『ある在日朝鮮人の記録』張斗植著 同成社 S41
『評伝 内田良平』滝沢誠著 大和書房 S51
『外国人の足跡 朝日新聞一〇〇年の記事にみる(4)』朝日新聞社編・刊 S54
『韓国の旅』(ブルーガイド海外版) 日本航空監修 実業之日本社 S53
『関東大震災』吉村昭著 文藝春秋(文庫)S52
『関東大震災』姜徳相著 中央公論社(新書)S53
『韓国人から日本人へ 引き裂かれた民族の訴え』韓明錫著 ビジネス社 S53
『韓国併合紀念史 全』福田東作著 大日本実業協会蔵版 T1(4版)
『革命的ロマン主義の位相』松本健一著 伝統と現代社 S48
『教科書に書かれた朝鮮』金達寿・姜在彦・李進煕・姜徳相共著 講談社 S54
『恐怖の北朝鮮を越えて 朝鮮引揚者の告白』南原よし乃著 浪速書房 S43
『銀座細見』安藤更生著 中央公論社(文庫)S52
『金日成首相の思想』金炳植著 読売新聞社 S47
『権威への反抗 森?外』吉野俊彦著 PHP研究所 S54(3版)
『興宣大院君と閔妃』金煕明著 洋々社 S42
『國士内田良平傳』黒龍倶楽部編 原書房 S42
『事始め雑学事典』千田健・伊藤学著 日本情報センター S51
『権藤成卿覚え書』滝沢誠著 頒布26号 S43(非売品)
『在日朝鮮人』呉林俊著 潮出版社(新書)S49(3版)
『事件百年史』楳本捨三著 図書出版社 S46
『施政二十五年史』朝鮮総督府編・刊 S1O
『思想としての右翼』松本健一著 第三文明社 S51
『小説 朝鮮総督府 上・中・下』柳周鉉著 朴容九訳 講談社 いずれもS43
『少年 ある自伝の試み』大岡昇平著 筑摩書房 S51(4版)
『女王閔妃』細井肇著 月旦社 S6
『史料 明治百年』朝日新聞社編・刊 S41
『新聞にみる明治百年』読売年鑑 1968年版別巻 読売新聞社 S41
『新朝鮮』大喜多筆一編著 鮮満協会 S3(3版)
『杉山茂丸 明治大陸政策の源流』一又正雄著 大畑篤四郎編 原書房 S50
『スピード一〇〇年 日本の鉄道』毎日新聞社編・刊 S44
『人間記録 戦後民衆史』大島幸夫著 毎日新聞社 S51
『一億人の昭和史5 占領から講和へ』毎日新聞社編・刊 S50
『大世界史23 祖父と父の日本』鳥海靖著 文藝春秋 S44
『大正大震火災誌』警視庁編・刊 T14(非売品)
『大東亜戦争肯定論 正・続』林房雄著 番町書房 正S39、続S41(7版)
『現代訳 大東合邦論』樽井藤吉著 影山正治訳 大東塾出版部 S38
『筑前玄洋社』頭山統一著 葦書房 S52
『超国家主義 現代日本思想体系31』橋川文三編 筑摩書房 S40(2版)
『朝鮮 第一輯』青柳綱太郎著・刊(朝鮮研究会)T2(2版)
『朝鮮―民族・歴史・文化―』金達寿著 岩波書店(新書)S53(23版)
『日本植民地史T 朝鮮』毎日新聞社編・刊 S53
『朝鮮を語る 朝鮮の地と人との再認識』渡辺辮三著 朝鮮事情闡明會 S12(3版)
『朝鮮最近史 附韓国併合誌』戸叶薫雄・楢崎觀一著 蓬山堂 T1
『朝鮮史 古代から近代まで』朝鮮大学校歴史学研究室編 朝鮮青年社 S51
『朝鮮事情 昭和十三年版』朝鮮総督府編・刊 S12
『朝鮮史話』弊原坦著 冨山房 S7(4版)
『朝鮮常識問答(朝鮮文化の研究)』崔南善著 相場清訳 日韓親和会 S40
『ドキュメント朝鮮人―日本現代史の暗い影―』藤島宇内監修 日本読書新聞編・刊 S40(2版)
『朝鮮人の衣食住』村上唯吉著 大和商会印刷所内図書出版部(京城) T5
『朝鮮新話』鎌田澤一郎著 創元社 S25
『朝鮮戦争 米中対決の原形』神谷不二著 中央公論社(新書)S53(23版)
『朝鮮総督府終政の記録(一)終戦前後に於ける朝鮮事情概要』(財)中央日韓協会/(財)友邦協会・刊 S31
『朝鮮同胞の光』熊平源蔵編著 熊平商店(京城)刊 T9(非売品)
『(秘)朝鮮独立思想運動の変遷』朝鮮総督府法務局編・刊 S6
『朝鮮に於ける新施政 大正十一年六月一日』朝鮮総督府編・刊 T11(5版)
『朝鮮の婚期に就て』(日満農政研究報告第十三輯)日満農政研究会東京事務局編・刊 S18
『朝鮮の政治社会』グレゴリー・ヘンダーソン著 鈴木沙雄・大塚喬重訳 サイマル出版会 S48
『朝鮮の都市 京城・仁川』萩森茂編著 大陸情報社 S5
『朝鮮の年中行事』朝鮮総督府編・刊 S9(3版)
『朝鮮の農業』朝鮮総督府編・刊 T10
『朝鮮半島のすべて』福田恆存企画監修 高木書房 S52
『朝鮮民族独立運動秘史』坪江汕ニ著 日刊労働新聞社 S34(非売品)
『伝説と実像 昭和人物伝』杉森久英著 新潮社 S42
『伝説の群像 朝鮮人と日本語』呉林俊著 同成社 S49
『動乱の中の王妃』李方子著 講談社 S48(非売品)
『東学史 朝鮮民衆運動の記録』呉知泳著 梶村秀樹訳注 平凡社(東洋文庫)S45
『東京暗黒街 実録・銀座遊侠群』岩佐義人著 徳間書店 S49(9版)
『東京地名小辞典』三省堂編集所編・刊 S49
『東京生活歳時記』社会思想社編・刊 S52(2版)
『東京闇市興亡史』猪野健治編 草風社 S53
『東洋拓殖株式会社二十年誌』高橋富蔵編輯兼発行 S3
『都電春秋』野尻泰彦著 伸光社 S44
『流れる星は生きている』藤原てい著 日比谷出版社 S24
『日露戦争』古屋哲夫著 中央公論社(新書)S52(17版)
『明治百年史叢書 日韓合邦秘史 上・下』黒龍会編 原書房 上下ともS41
『日韓併合小史』山辺健太郎著 岩波書店(新書) S53(15版)
『日韓離合之秘史』久保寺山之輔著 日本之姿顕彰会 S39
『日本を決定した百年』吉田茂著 日本経済新聞社 S42
『日本国家主義運動史T・U』木下半治著 福村出版 ともにS46
『九州文化論集4 日本近代化と九州』福岡ユネスコ協会編 平凡社 S47
『日本終戦史(下巻)決定的瞬間を迎えて』林茂編 読売新聞社 S37
『日本人と朝鮮人 日本人の血の中にひそむ蔑視と差別』吉留路樹著 エール出版社 S49(8版)
『日本と韓国』八木信雄著 日韓文化協会 S53
『アジア・アフリカ講座V 日本と朝鮮』著者代表 旗田巍 勁草書房  S41(4版)
『人物・文化交流ものがたり 日本と朝鮮の二千年 上・下』中村新太郎著 東邦出版社 ともにS52
『日本の中の朝鮮人』張斗植著 同成社 S44
『秘録 日本の百年 上』木下宗一著 人物往来社 S42
『李王朝末秘史 売国奴』野田真弘著 S52(自費出版)
『反骨の系譜―権力に屈しなかった人々―』青地晨著 評言社 S47
『半日本人 日本人にも朝鮮人にもなれなかった男の人生彷徨』白浜研一郎著 エール出版社 S48
『長編叙事詩 火縄銃のうた』許南麒著 青木文庫 S41(6版)
『秘史 朝鮮戦争 上』I・F・ストーン著 内山敏訳 新評諭社 S27
『福岡百年(下)日露戦争から昭和へ』読売新聞社西部本社編 浪速社 S42
『炎は流れる3 明治と昭和の谷間』大宅壮一著 文藝春秋新社 S39
『マンガ昭和史 庶民生活泣き笑い』金森健生著 社会思想社刊(文庫)S48
『日本植民地史II 満洲』毎日新聞社編・刊 S53
『満・鮮』山本実彦著 改造社 S7
『民族の閃光―韓末秘史―』李?根著 金定漠訳 時事通信社 S42
『明治外交秘話』桜雲閣主人小松緑著 原書房 S41
『明治・大正・昭和世相史』著者代表 加藤秀俊 社会思想社 S52(5版追補版)
『明治天皇紀 第十二』宮内庁編 吉川弘文館 S50
『人物探訪 日本の歴史18 明治の逸材』暁教育図書株式会社 S50
『記録現代史 日本の百年7 明治の栄光』著者代表 鶴見俊輔 筑摩書房 S42
『李王の刺客』青柳緑著 潮出版社 S46
『李容九小伝 裏切られた日韓合邦運動』西尾陽太郎著 葦書房 S53
『老開拓士が贈る 半島裏面史』大阪毎日新聞社 S15
『私の浅草』沢村貞子著 暮しの手帖社 S51

雑誌
「ある世界の出来事 若きナショナリストの死」菊岡久利(『中央公論』S31・6)
「交流の人脈(第七回) 大東国男―アジア主義の再生―」石川昌(『東亜時論』S41・2)
「昭和の猛女妖婦伝(第4回) 川島芳子―戦乱の露と消えた男装の麗人」太田経子(『宝石』S49・10)
「魚潭少将回顧録―日韓併合秘話―」(『歴史と人物』S48・10,11)
「金龍周公使・大いに語る」きき手・鎌田澤一郎(『文藝春秋』S25・12)
「竹内好研究『竹内好と臼田町』覚え書」井出孫六(『思想の科学』S53・5臨時増刊号)
「文献資料 脱亜論 一八八五年(明治8年)三月執筆 福沢諭吉」(『伝統と現代』32号S50・3隔月刊)
『歴史地理臨時増刊 朝鮮号』日本歴史地理学会 三省堂書店 M43・11・3
「朝鮮人の名を全部日本名に変ずべし―朝鮮民族同化の根本策―」中山啓(『日本及日本人』T13・9・15号)
『復録版 大正大雑誌』(流動出版S53・6)
「朝鮮と朝鮮人について覚書」中谷忠治〈元朝鮮総督府企画室調査官〉(『流れ』S37・4)
「徴兵制實施の意義」(崔載瑞)、「北進隊余話」(柳致真)、「父・李容九を語る」(大東碩夫)  (〈京城〉『国民文学』五・六合併号 S17)
「図書館夜話11 日韓併合資料『洪疇遺蹟』」柳生四郎(『UP』東京大学出版会S48・11)
「官界政界六〇年―岸信介元首相連続インタビュー(8)―日中問題と日韓問題」岸信介・矢次一夫・インタビュアー伊藤隆(『中央公論』S55・4)
「特集・朝鮮政策転換の時 日本人における『公』の意識―定住外国人の市民的権利―」幼方直吉(『世界』S52・9)
「日本統治下朝鮮の高等教育」阿部洋(『思想』S46・7)
「日本のコリアン・ロビイ」戸川猪佐武(『中央公論』S34・6)
「歴史談話室 明治天皇の深慮」玉嶋信義(『蓮の実』S37・3)
「特集 明治ものしり事典」(『歴史読本』S53・7)
「日本の鉱脈 雪とぶどう酒の先駆者―川上善兵衛の理想と苦悩―」筑波常治(『思想の科学』S37・4)
「李承晩大統領会見記―訪韓日本人第一号として―」矢次一夫(『文藝春秋』S33・7)
「批評と紹介 李容九小伝―闇の中の政治的角逐を解きほぐす」評者平岡正明(『朝日ジャーナル』S53・5・26)

パンフレツト
「岩の原葡萄園について」(株)岩の原葡萄園S32・8
「大東国男著 李容九の生涯―善隣友好の初一念を貫く―に関する感想文集」 (坂西志保、湯浅克衛、鎌田澤一郎、田中竜夫、御手洗辰雄、吉川英治ほか)時事通信社
「日韓正常化へ努力誓う『李容九の生涯』出版記念会」(『時事出版通信』S36・4・20第64号)

国際関係資料(1)「李承晩ラインと朝鮮防衛水域」参議院法制局

「武田範之伝 興亜前提史 全」川上善兵衛著(原稿コピー、約500枚。川上家ほか保管のもの) …のち1987年5月、日本経済評論社より『興亜前提史 武田範之伝』(川上善兵衛著 市井三郎・滝沢誠編)として出版された。

新聞関係は省略


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