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「ミニ自分史」(23)わが結婚 その1
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私たちは昭和48(1973)年2月3日(土)夕方、高田馬場近くにあったレストラン「大都会」で"人前"結婚式を挙げた。
案内状や会場探しなど、事前にやらなければならないことは多々ある。まず、案内状だが、同年元日付で発送した。
謹んで新年のご挨拶とご案内を申し上げます。
このたび、私たちの友人であります橋本健午君と小田さち子君が、来る二月三日に、結婚することになりました。
新春早々、まずはオメデタイ話でありますが、二人ともテレ屋で、少し変り者で、あまり派手なことをしたり、
形式ばったことは苦手だと申しますので(一説には、金がないという噂も聞いております)、それでは私たちが、
一夜酒のサカナにしようではないかと、ささやかな宴を開き、皆様方のご協力をお願いする次第であります
(世話役としましては、余り豪華にすると、かえって本人たちのためにならないと考えております)。
橋本君にはどうでもよいのですが、やはり小田君のために何かしてあげないと、一生に一度のこと(?)ですから、
可哀想に思いますので、皆様方にご足労をお願いしたく、ここにご案内申し上げます(節分の日を選んだのは、
余りマメでない男にしては上出来だと思います)。
日 時 二月三日(土)午後五時半より
場 所 高田馬場 レストラン大都会 (電話…省略)
会 費 三千円(宝クジより当る景品付)
なお、式そのものは、皆様方の前で簡単に、それでいて厳粛に行ないまして(これがおよそ十五分、それ以上長くなると退屈します)、
後は二人をそっちのけにして、騒いでもよいということになっております(世話役の勝手な見解ですが)。
レストラン大都会は、国電高田馬場駅から歩いて三分、橋本君が学生時代からよく来ていたところで、小ざっぱりしていて、感じのよい店です。
とにかく、ざっくばらんに、楽しくやりたいと思いますので、気楽な気分で、普段着にゲタバキスタイルで(風邪を引いても知りませんよ)お出かけください。
ただし、時間は厳守してください。
一九七三年一月一日
世話役 その一 M・K/その二 K・S/その三(募集中)
お手数ですが、出欠のご返事は、一月十五日までにお願いします。
さて、これにつけられた返信ハガキは、次のようなものであった(郵便料10円)。
出席(どれでも□で囲んで下さい)
(その理由)アルコールがあれば・今からでも遅くない・お祝いしたい・「鬼は外」で追い出され・オリンピック精神・
枯木も山のニギワイ・聞くだけヤボ・(希望)花婿がいなければ最高・義理で・後悔するゾ・心から・サンプルに・仕方なく
・趣味デス・招待状がなくても・新郎をイビリたくて・スポンサーの気分で・タイクツだから・手前に質屋があったなあ(残念!)
・独身バンザイ・なんとなく・ノゾキ見・鼻下調査委員・花嫁を見たいから・ヒト言いいたい・ブイヤベースを食べたくて
・複雑な気持・昔を懐かしんで・夢よもう一度・用事のついでに・喜んで・理由なし・その他
( )のため欠席
おところ/おなまえ