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気楽にエッセイ 9月上旬号

4月上旬号      


 久しぶりに、調布稲門会に出席した。市内の比較的大きな宴会場に、30数名が集まっていた。 女性もかなりいる。老人の特長の一つは耳が遠くなること。つまり、互いに声が大きくなること。 ついで、もう恥も外聞もなく、勝手気まま。遠慮会釈もない。 もっとも、静かな人もいる。黙々と料理を食べる人。となりや向かいの人と話す人。 情報交換に忙しい人、みんな驚くほど元気?!
 私のような“出たり入ったり、また出たり”は2,3の顔見知りしかいない。会いたいと思った人は来ておらず…。 というような次第で、次々に出て来る料理をつまみながら、酒を飲むばかり。 たまに、左右や前の席の人と話をするが、いずれも面識がなく、話の接ぎ穂もない。 幹事さんが時に気を利かしてくれるが、彼等も忙しい。ほとんど食べる暇もないのではないか。 ついでにいえば、仲居さんもアルバイトらしい若い女性が多く気が利かない。ぞんざいである。
 これまでに、他の会合に招かれたり、講演を頼まれたこともある私としては、消化不良、物足りなさ、空しさが残っただけである。 …というようなわけで、私はまた、次回から欠席を繰返す、ということになるだろう。
 要するに、勝手な期待感と現実。このギャップを忘れているからである。だれの責任でもない。 疎外感というか、その中に溶け込めない私に問題があるのだろう。
 とはいえ、現状にも問題がある。○発展性がないこと、○若い人が少ないこと、○閉鎖的、であること。 少なくとも、ゲストを呼んでミニ講演でも催すこと。
 時には、古い早稲田の話をすることも大事では;中島正信教授(商学部)の“天下一分論”など(2010・10・17志乃ぶで話題に)。 東大・慶応・早稲田と名を上げて、いずれ早稲田が天下を取るという愛校心の表われ?!

〈参考〉
★2005(H17)7・23白井稲門会で講演「ノンフィクションと私」…懇親会の最中に地震騒ぎ、カラオケ店で電車の開通まで待機
★2011(H23)/6・19(日)講演3時“演題自由”大宮稲門会見沼区(20数名出席)
★2012(H24)3・19執筆「田無稲門会OB会だより」『学報』4月号に掲出          以上(2013・9・13)


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