”書くこと”講師をやっつけよう
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「講師をやっつけよう」 橋本健午
人生は、さして急ぐに当らないものだと思っていたが、こう締切が迫ってくると、のんびりするわけにもいかない。
同窓会委員諸氏の、ご努力に対して失礼を働いてもいけないので、思いつくまま……。
僕自身のためのPRは、ノーマン・メイラー氏に譲る(私は、狂気にはなり得ても、傷つけるべき妻がいない)
同窓会に対する意見は、別にない。目的がなくて終りがなくて、愛のないのがよい。唯だ、酒は大いに必要である。
研究会等は、すべて招いた講師の方々を、こっぴどくやっつけるのがよい。意味がなくて、始まりがなくて、愛のないのがよい。
唯だ、美酒持参の方には大いに甘くすべきである。
最後に、誤字脱字がなくて、会費がなければ……。
妄言多謝 (五月三十日記)
(「マスコミ塾ジャーナル」1/1967・6・20東京マスコミ塾第1期同窓会・発行より)