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とんだエッセイ 1月上旬号

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「名前をつけましょ、ぼんぼんに…」
 年末に発表された、昨年生まれの赤ちゃんの名前ベスト10を見ると、もはや男には「男」も「夫」も「雄」も「太郎」も「いちろー」も見当たらない。 かたや女には「子」もなければ、「世(代)」も末もじゃなかった、「江」「枝」「恵」もない時代である(明治安田生命保険のデータによる)。
 では、どんな名前が多いかといえば、男では1)陸、2)大翔、3)大輝・蓮、5)翼、6)悠斗、7)翔太、8)海斗・空・優太・陽斗だそうな。
 大空に向って羽ばたく、というイメージなどが多いそうだが、これから徴兵制ともなれば、陸海空軍どこでも相応しいような名前ばかりではないかしらん。 子どもは"国の宝"なんてことが容易に受け入れられる風潮を示しているなんて言えば、言い過ぎか。
 一方、女では1)陽菜、2)美羽、3)美咲、4)さくら、5)愛・葵・七海、8)真央、9)優衣・愛美、10)杏・結菜・優奈となっている。
 説明によると、「愛」が四年ぶりにベスト10に復帰したそうだが、皇太子夫妻の長女にあやかったからか。 私の予想では、02年にノーベル化学賞を受賞した田中耕一さんと愛子さんにあやかり、03年生まれの男女には「耕一」「愛子」が多いと思ったのだが…。
 なお、漢字の読みは自由だから、たとえば、男の「大翔」はヒロト、ダイト、ツバサ、ハルト、ヤマト、タイガ、タイセイ、マサトなどと読むのだそううな。分かりますか?  女では「愛=ラブ)」とか、「七海=マリン」などもあるという。それはともかく、「優奈(ユウナ)」ちゃんの場合、お姉ちゃんがいて、 「菊菜(キクナ)」だったりして。
 ともあれ、似たような名前ばかりでは、将来、混乱しないかしらん?! ごめんね、お正月から、ふざけてしまって――名無しの権兵衛より。

「もう、"男のくせに"って言わないで!!」
 昨今、"9条"に限らず憲法論議がかまびすしいが、ジェンダリストの上野千鶴子は、24条(家族生活における個人の尊厳と両性の平等)は廃止していいという。 つまり、どのような家族をつくるかは個人の自由で、成人間の性的関係は公法に関与せず、あとは一般の個人間の契約関係と同じでよい…。
 うーン、大人なんだから、"性的関係"だけならば、本人たちに任せればいいじゃないか、ということですかねえ。ここだけ取り上げると、これはいい話だと喜ぶ輩もいるかもしれない。
 一方、上記の問題とやや異なるが、今年4月1日から施行されるという「改正男女雇用機会均等法」は、かなり厳しいモノのようですなあ。 改正の最大のポイントは、禁止対象が「女性に対する差別」から「性別による差別」に変わったことだという。 つまり、「男なんだから残業を拒むな」「男のくせに、こんなことも出来ないのか」などと、言ってはいけないというんですねえ。 接待や宴会で男性社員に裸踊りをさせるなんていうのも、いけないんですって。そのほか、性別による差別的な仕事の配分は、働く前から評価が決まるから×、 また、身長170センチ以上とか、総合職の採用は転居を伴う転勤ができる人に限るも×、などという具合に…。(以上、いずれも東京06・12・30)
 しかし、現実問題として、どうなるのか。50代後半の女性が群馬大学医学部を受験したが、「年齢を理由」に不合格とされた問題があった。 関東地方のある市では職員の採用試験で、市内の応募者に120点だかの下駄をはかせて合格させたという事例もあった (*再び「モノは言いよう」その2(2004年1月21日)に)。勤める前なら、何をやっても、罰せられない?!
 ところで、大きな声ではいえないが、これら家庭内ではどうだろうか。「男のくせに、これぐらいの掃除も出来ないの」とか、 「子供の背が低いのは、あなたのせいよ!!」などと言われても、"どのような家族をつくるかは個人の自由"だから、仕方がないか、 と今後も男は泣き寝入り?!

「初のインタビュー?!」
 昨年10月10日のトピックス欄に、
 「主として、子ども用だった市営の広場が、駅前再開発のため、夜間照明も付いた300台以上も駐められる「第5駐輪場」として整備され、 10日経ちました。3日目には2台ありましたが、これは管理人のおじさん二人のもので、その後も利用者はほとんどおりません。 駅から数百メートルも離れている、住宅街で目立たない、入り口(1か所)もオートバイが入らないように狭くしてある、からでしょうか。 行政のやることは、ほんとに無意味、無駄の多いことですね。」と記した。
 その駐輪場の小父さん(今は一人)に単独インタビューをしたのは、暮れも押し詰まる、28日の午前8時半ごろであった。
 問1「今日も、自転車、だれも置いてませんね」、答「仕事納めですからね。わしも今日までですよ」 /問2「それにしても、なぜこんなところに駐輪場など作ったんでしょう」、答「さあ、そういうことは、答えてはいけないことになってるんです」 /問3「ほとんど毎日、一台が駐めるかどかのようでした」、答「それは、皆さんの自由ですから」 /問4「この仕事に応募したときは、色々注意しなくちゃ、なんて張り切ってたんでしょ」、答「そうよ、何せ警察OBだからね。しかし、この始末じゃ…」 /問5「この始末って、だれが責任とるんでしょうねえ」、答「市とか電鉄会社じゃないかねえ。それ以上は分かりませんわ」 /問6「今後も、駐輪は見込めないでしょう」、答「そうかもしらんが、わしは年度末まで、こうして朝3時間の日当が楽しみで」 /問7「以前、ここは、子どもたちの遊び場でした。それでなくても、子どもたちは行き場がないのに」、答「そんなこと、私に言ってどうする?」 /問8「もっと、PRをしなくちゃ、だれもこんな遠いところに駐めやしませんよね」、答「アンタ、どこの人か知らんが、ぶつくさ言う前に、自転車あるなら駐めなさいよ!  サクラの意味をしらんのか?!」 それまで見えていた富士山も、今朝はぼんやりとしたままだった。……
 以上、年の始めの試しとて、門松ひっくり返して、大騒ぎ?!  初夢ならぬ"架空会見記"のお粗末でした。 本年も、相変わりませず、どうぞよろしくお願いいたします。

(以上、07年1月2日までの執筆)


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