ひたすらコラム目次

「ひたすらコラム」 2006年11月上旬号

10月下旬号       11月下旬号>


「時間、をかける…」その1
 とつじょ浮上した高校での世界史などの未履修問題は、今日的で、かなり大胆なものだが、だれが暴露したんでしょうねえ。
 公立も私立も大学受験に関し、生徒個人ではなく学校自体の合格者数など"成績"を上げるためという大義名分で、数年前から公然とやっていながら、 生徒諸君や保護者から"異議"が出なかったのは、そのほうが負担も少なく、都合がよかったからであろう。
 また、表に出てきたのは文部省、いや文科省の腑抜けぶりで、校長の中には公然と批判するものも出ている。 一方で、自殺した校長が二人も出た。かつて(1999年)、ある校長の自殺によって、国旗国歌法ができた。 今度は、どんな法律を作るのだろうか。
 ともあれ、(受験)勉強はよりよい大学に入る手段であって、人格形成などの目的ではないのは、かなり前からこの国の滅び行く姿を象徴しており、 ホリエモンなどが持てはやされるのは、競争原理だの、成果主義による評価という時代背景が、それを加速させている。
 そもそも、どこもかしこもコンビニがはびこり、生活のほとんどが手抜きですむ時代、何ゆえに"面白くもない"勉強をしなければいけないのか?! であろう……。 一つ二つ手抜きをしても(世界史を学んだからといって)、この国の若者が国際的に活躍する保証は何もない。 小学生に英語をという発想と同じではないか。
 ところで、卒業までに、最大70時間が必要のところ、50時間でいいじゃん、と公明党が"存在感"を示して、少しは短縮されるらしいが、 教育は政治問題ではない!!
 このままでは、何万人もが卒業できないからで、数人であれば放っておくはずだ。自己責任だとか何とかいって。 こんな"思いやり"はポピュリズム(大衆迎合)の最たるもの、選挙に利用されるだけではないか。

「時間、をかける…」その2
 一方、時間をかけたから良くなる、いい考えが出る、わけでもないのに、似たような議論はすでに国会でなされている。 そう、憲法を改正しようという発想もアメリカの押し付けだからとか、発効後60年も経ったから(変えよう)であり、 教育基本法の改正を目論む政治家たちも、時間をかけたから(十分、審議を尽くした?!)という。 何をどう変えるのか、が明確でないのは、はっきりした理念がないからで、単にムード的である。 愛国心を押し付けようという、衣の下に鎧が見え隠れする、のだが、総体的にいまの日本は保守傾向にあって、 反対運動も盛り上がらない。
 かつて冷戦時、旧ソ連のミサイルの脅威には沈黙していたのに、いまオンボロのミサイルや核実験をしたからと北朝鮮に対し強硬論が沸きあがっているのは、 要するに強そうな相手には尻尾を巻き、弱いと見ると居丈高になるヒステリー症状で、いま自殺まで"流行"しそうな学校でのいじめと大差ない。
 それにひきかえ、6か国協議に、日本の出席を望まない北朝鮮は、(日本は)アメリカの地方州だから、来なくてもいいと、 4日のピョンヤン放送は言っていた。つまり、(アメリカの一つの州だから)独立国ではない、という意味らしい。
 日本人が自虐的にいう"51番目の州"より、的確なのにオドロキましたねえ。「道州制」なんて、どうやら、修正しなければなりませんな。

「いじめ、の問題」
 同じ"いじめ"でも、少し観点を変えて、カタカナ語にお付き合いを。
 セクハラ(セクシャル…)、パワハラ(パワー…)、アカハラ(アカデミック…)に、家庭での場合はDV(ドメスティックバイオレンス)というらしい。 どうも、こんな言葉をならべるようじゃ、私もアメリカナイズされているのかしらん。
 簡単にいえば、性的嫌がらせ、部下いじめ、大学院などでの教授によるいじめ、などをさすそうだ。 ハラはハラスメント=いやがらせ、のこと。
 想像するに、相手に性的な言動での嫌がらせや、いじめの連鎖(上司から、いじめられたために、今度は部下に…)などであろう。
 多分、自信がないのに分不相応な地位にいるための"悲劇"、つまり気持ちに余裕がなかったり、部下に脅威を感じたり、 ただ支配したい欲望に駆られたり、するのであろう。あるいは、奥さんに頭が上がらないなど、家では小さくなっているからか。
 かつて、私の受けたのはパワハラに近かったようだが、ほとんど"無視"しましたね。経験もあり年齢も相当離れているのに、 やたら目の敵にされたが、中間管理職は上から叱られたり、時には罵倒されたりするのですから、下に当たるしかないわけですよ。 私はなぜか"可哀相な人"と思うだけで、一度も"恨みハラスメント"などしませんでしたね。仕事だけはきちんとし、 ゴマをする暇もなく、ほとんど定時に出退勤をしておりましたが。これがいけなかったのでしょうか。
 そういえば、ほとんど賞味期限がなくなったのは、ハラハラ?!であろうか。シーズン中はおろか日米野球でもパッとしなかった、 ご存じ読売ジャイアンツの"中間管理職"原監督による…、負けてばかりのファン心理とでも言おうか。 これ、決して、ハラ監督による"いじめ"を指すものではありません、念のため?!

(以上、06年11月7日までの執筆)


ご意見、ご感想は・・・ kenha@wj8.so-net.ne.jp