けん語録−青春編−(その1)

目次
−書く書く詩か字か−その3 青春編(その2)


昨年3回にわたり掲載した、最近10年の言葉「けん語録」の"青春編"として、
15歳から24歳まで書き綴ったものをお送りします。
年齢相応の感慨もあれば、少しも進歩していないという印象も否めません。
ご笑覧ください(元は数年前、成人式を迎える娘にプレゼントしたものです)。
2003・1月橋本健午

1957年(昭和32年) 十五歳
二、三日 新聞・ラジオから 離れると
何も解らなくなる(修学旅行記より 10・8)
日本は 弾丸道路を造るよりも
悪路を少なくする方が 先決である(同、南紀で)
絶交する時にまで 文句は言えない(10・24)
母親はもっと 子供を叱らなければいけない
我がままをさせると 人間は碌なものにならない(11・9)
愛情は 金で買うことが
できないほど 貴いもの(12・1『金色夜叉』について)
一度決心した以上 それを守るべきだ(12・5)
自分の気にくわぬ人間は 男女を問わず
すぐ交際を断って しまう傾向がある(12・5)
自分で死ぬことは 己の意思とはいえ いちばん下らない
死んでしまえば すべてが終りである(12・18 学習院大学生の心中目立つ)
年上の女性を 好むような 傾向がある(12・19)
何ごとも 先頭に立ちたがる クセがある(同)

1958年(昭和33年) 十六歳
男女を問わず 年頃になると
異性を求めるのは 自然なことだ(1・5友への未出の手紙より)
恋愛するのは 個人の自由である(同)
人を批判するということは 自分も誰かに
批判されている ということである(同)
世の中に出たら 簡単に 自分の思うようには いかない(同)
真の友は それぞれの悩みを話し合い 協力してはげまし合って
よりよくしよう とするところに その価値がある(同)
本日 今後の人生において 最も価値のある
ということを 偶然にも発見した(1・17)
一般に ませるということは よくないことだ(1・21)
子供の責任でもないのに 差別をつけるのは どうかと思う(同)
真の勇気は 正義のために あるものだ(2・2"人間のあやまち"について)
家庭に恵まれ 自由な時間が多くなると
それを利用して 遊ぶようになる(2・2青少年の犯罪について)
欲望や虚栄心を 抱くのは 最も情けないことだ(同)
虚栄心は 自分を外見上 美しく見せようとする心(同)
何もかも 流行を追っては 自分の個性を 生かせなくなる(同)
自分の個性を 生かした人が 真に美しい(同)
何がいちばん大事か ということは 人間各々の 心の持ち方にある(同)
しっかりとした 心を持ち 自制心があればよい(同)
人間は 自制することによって 始めて 人間らしくなる(2・25)
女がただ 美しいだけでは ただの人形に すぎない(2・26)
女は化粧をする 化粧とは 化かした粧いである(3・2)
金曜日は カバンの 重たい日(4・11)
女性が学問をすると 男のいる所が 少なくなる
しかし女性も 学問をしなければならない(5・4)
人格というものは 学問だけで できるものではない(5・7)
自分一人では 生きていけない(6月)


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