![]() |
私には 大人たちや友だちのように 飲みたいという 誘惑が起こらないのだ(英文日記より1・5) |
![]() |
良識と 人格のある 人間になる ことはむずかしい(同1・10) |
![]() |
私は つまらないことに 腹を立てないように 決心している というのは 私の神経が弱いからだ(同2・3) |
![]() |
私は日曜を 他の週日よりも 憎む(同2・5) |
![]() |
自由になる……それは私が やくざな人間になることも ふしだらな生活をすることも 意味するものではない(同2・5) |
![]() |
彼女の運命は 彼女の知らないうちに 決っていた(同3・1) |
![]() |
成功は 私の手中にはない だからこそ 魅力を感ずるのだ(同、大学入試について3・8) |
![]() |
みだらな行為は それが神聖なもの でないからではなく 不健康であるから 禁じられなければ ならない(同3・12) |
![]() |
私自身の怠惰を 白状するのは残念である(同4・21) |
![]() |
彼女が手紙を くれたからといって それに付け込もう などとは思わない(ノオト「浪人時代」より4・15) |
![]() |
人間は限界状況に 立っているとき ひどく緊張して そして 非常に頭がさえ 能率的になる(同4・22) |
![]() |
彼は反左翼だから 右翼だそうだが 私は少しも いいとは思わない(同4・25、ある先輩について) |
![]() |
私は 一つの方針を 立てておかないと どう対処していいか 分らないことがある(同5・7) |
![]() |
自己喪失 とでもいおうか 私はどうしていいのか 分らなくなった 私は生きる価値が あるのだろうか(同5・7) |
![]() |
二度も自己の体をいため かつサディズム的 夢想にふけり 最も忌まわしい 事態に至る(同5・15) |
![]() |
私は本来の 私自身でありたい 本来の私とは何か? 私は今まで 本来の私であったことも 私自身の私 であったこともなかった(同5・15) |
![]() |
私はもう少し 単純な人間に ならなければならない(同5・15) |
![]() |
私は決して そういう成功はしなくても 己を人格者たるものから 引きずり下ろしたくはない(同5・15) |
![]() |
別にテレビを 見ないからといって 現代に おいてきぼりをされるわけでもなく また見たからといって 特別かしこくなる という性質のものでもない(同5・15) |
![]() |
注意しなければならないことは 私生活において 己の心を乱さないことである(同5・15) |
![]() |
あまり産業界には興味がなく 資本主義をヨウ護する気は毛頭ないので そういう機構に組みすることは恥だし やりたくないことである(同5・15) |
![]() |
私は遠回しに 表現することが好きだ 露骨なのが 適当でないからであり またその方が 面白みが出てくるからである(同5・20) |
![]() |
自分の 相手に伝えたいことを さして苦痛も感ぜずに 表現できればよい つまり説得力が 必要である(同5・26) |
![]() |
私は元来 ペシミストで 物事を少し 重大視する傾向がある(同5・28) |
![]() |
彼らが 単に私より上に 位置していたり 先に生まれているからといって 無条件に 承認するつもりはない(同5・29) |
![]() |
私のその間の 人間形成に 決定的であったのは 何といっても この両親と離れていた ということである(同5・29) |