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彼の誤解・曲解も 甚だしい 自分の気にいったことしか 許すことができない 小さな人間だ(再び「浪人時代」より9・9) |
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私は何ごとも 真面目に考えたい 過去もそうであり 現在もそうであり 未来もそうでありたい(同9・9) |
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このごろ思うこと 感ずること 肉体は精神より 下である(同9・30) |
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それから 姉の婦人雑誌が 私の知識の元となった 一般に婦人雑誌は 好色的だった(同9・30、「私のヰタ・セクスアリス」より) |
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もう一方の性である 女性というものを理解するためには どうしても 想像力だけでは だめだと考えるようになった(同、同) |
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性生活が いかに大事かと となえたところで それは全生活の 一部でしかない(同9・30、"結婚"について) |
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何ごとに限らず 人には好き嫌いはあるもので そういうものが嫌いだからといって 非難するにあたらない(同、ギャンブル、キャバレーなど) |
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法律が どうであろうと 他人がどうしようと それは勝手である(同、飲酒・喫煙について) |
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20才まで飲まないのは 現に未成年でも飲んでいる人が 飲むことの意義を見出だしているのと全く同様に 私は飲まないことに意義を見出だしている(同、酒について) |
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すべて 物事は 考えてでなければ 行うことは できない(同、同) |
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自由とは 自由経済における 自由であり 個人の自由とか 言論の自由とかの 自由を決して指しているのではない(同10・1、自由世界とは) |
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同じ人間である以上 一方にあって 他方にないということはない(同、親米・反ソについて) |
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資本主義の旗頭として 君臨できるのは 資源が豊富なためであって 頭がいい からではないのだ(同、アメリカについて) |
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日本のとる 立場としては 中立主義 しかない 中立こそ 崇高なもの(同、同) |
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最低限度の文化生活は 必要であるけれど 必要以上にたくわえる ことはいらない そんなところに 人間の幸福はないのだ(同、同) |
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元気に ほがらかに 積極的に 生きることにしよう(同、同) |
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週刊誌の 存在理由はあるのだろうか それを批判しながら スキを見て読んでいる人間の これまた存在理由が あるのだろうか(同10・4) |
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セイなんて 不思議なものだ 案外無関心で いたって 人間はそれから 逃れられないようだ(同10・6) |
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軽べつするときは それに冷淡なときで うらやましくなるのは おそれをいだいているときだ(同10・6) |
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理性が 必要なのは もっと 大人に なってからだ(同、同) |
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後に残るものと いったら 不快感と後悔と 面倒くささと そんなものばかり(同、ジイについて) |
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あいさつなんて 風のようなもの 通り過ぎれば それだけのものだけど 風はいつもの風でも それを感じる人によって 様々なものになる(同10・7、ある女性について) |
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少しでも 気持よく見えるのは 女が自分の無知 無教養を自覚して おとなしくしている ときだけだ(同10・8) |
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妥協や堕落 迎合的な変化は 何ら品位を 保つものではない(同) |
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きわめて 個性的な存在 であることを欲したこと (同10・9、入試制度が人間を類型化し、 個性のない人間を社会が望んでいるのに反発したため) |
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流行とかブーム それに追随することをもって 本分とするところのものは 個性の喪失以外の何ものでもない(同10・9) |
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女性というものは 外面的にのみ見ていれば 少しも男と変わらず 全く当たりまえの 様子をしているようだ(同10・9) |
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男も女も 一皮むけば 内に秘めるは 獣性に他ならない(同) |
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何ごとをするにも、余りに慎重すぎて しかも、やってから、他人からどう見られるかを考えたり 間違いをやらないようにやらないようにと 神経質になっていることだ(同、長所と短所) |