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「まだまだコラム」 2008年7月中旬号

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「大分教委、だけではない…」
 「せんせ(先生)、生徒のなれの果て」なんて、センコー(先生)を揶揄した経験のある方も多いだろうが、 このたびの大分県教育委員会が舞台の汚職は、"何ぐるみ"の不正なんでしょうねえ。
 かつては"聖職"だった先生も、ワイロまみれだったとは?! 新聞見出しを並べて見よう(今月7〜12日東京)。
 「教員試験で便宜 県教委幹部ら逮捕/大分県警、収賄容疑」(7日夕)
 「大分教員汚職/合格82人中 不正20人超/06,07年採用 一覧表に依頼者名」「文科省前部長/収賄事実認める/汚職初公判」(いずれも8日)
 「大分教員汚職/校長・教頭昇格でも金品/逮捕の参事 試験担当、便宜か」「名古屋市大 学位審査汚職/元教授に有罪判決」(いずれも8日夕)
 「大分教員汚職/参事に商品券50-10万円/昇進見返り 県警、校長ら3人聴取」(9日)
 「大分教員汚職/中学の採用でも不正/容疑の参事『上司の指示で加点』」(9日夕)
 「最大百数十点水増し/大分教員採用 合格者10人落とす」「横浜市大/謝礼受領は教員22人/最終報告 『慣例だ』自ら要求も」(いずれも10日)
 「大分教員汚職/『断れば出世遅れる』/容疑の参事 上層部指示、圧力に」(10日夕)
 「地方教育費10年連続減/教員給与削減など影響」「圧力に応じ合格選別/教委汚職 採用口利き常態化」「文科省汚職/幹部3人懲戒免職」 「痴漢の副校長 都が処分軽減/免職→停職6カ月」(いずれも11日)、
 「期限前に答案放棄/大分教員採用汚職 『10年』を半年で」「商品券受領 釈明審議官が『延期』/体調不良、年休取得」(いずれも11日夕)
 「教員採用汚職/『国会議員秘書も依頼』/大分県教委 口利きは半ば公然/答案半年で破棄/組織的『反論できぬ』 県教育長」は、 教育長らがそろって頭を下げる"定番"のポーズ写真つき(いずれも12日)
 「教員採用汚職/合否見直し作業難航/大分県教委 答案破棄、資料押収で」 (12日夕)
 とここで一休み。ああ、しんど!!
 おまけで、15日付「教員採用汚職/『現職審議官も合格指示』/逮捕の参事供述 口利き窓口役か」
 (なお、太字で表示したのは、学校関係の他の不祥事など、大も小も似たものではある?!)

 安倍前首相は、「政治家」が家業だったと揶揄されていたが、大分県の先生方も同じらしく、息子や娘に後を継がせるため、 金品を惜しまなかった。ああ、この親たちはとんだ教育をしたものである。
 そして、犠牲者は彼ら高ゲタはかされ、足元おぼつかない教師に教えられる? 子どもたちだ。
 新聞読者も黙ってはいない。11日付読者欄、同県出身で『学問のすゝめ』を著した諭吉を引き合いに出した投書「福沢諭吉も嘆いている」は千葉県柏市の主婦(40)であり、 寸評「大分教育界汚職。採用、昇格人事にカネとコネ。モンスターと化した"聖職者"」は群馬県明和町の男性。
 しかし、注意しなければならないのは"国会議員秘書も依頼"とあるように、口利きが主な仕事である国会議員の秘書連中が関与していることで、 問題は大分県だけではない、ということである。

「主夫は楽し?!」その1
 自ら病気になるのも辛いが、カミさんが普段どおり動けなくなるとタイヘンである。
 先月末、彼女は腰や太腿のあたりに違和感を覚え、歩くのもままならぬほどとなった。 近くの整形外科(大学病院)に診てもらうというので、朝8時過ぎ、初診の受付に行く。
 ついで、9時半ごろ本人について行く。歩くのは辛いが自転車ならば何とかと小雨のなか、ゆっくりペダルを漕いでいる。 若い女医はてきぱきと診断し、レントゲンを撮りましょうとなる。その結果、異常は見られず、湿布薬と痛み止めの薬が処方された。 まだ治らなければ一週間後に、と予約して帰ることになった。
 待合室の患者のなかには病気自慢? の方もあり、自分の話のついでに、あなたはどうなさったのなどと先輩面をする。 その女性はカミさんより若いが、左腕を骨折して通っているそうだ。その前ぎっくり腰もやって、看護師(女性)さんとも馴染みであった。
 カミさんは先に帰り、私は会計を済ませ薬をもらいに行く。院外薬局は数か所あり、その一つに入ると、先の女性も来ていた。 診断結果?を聞かれたので、レントゲンでは異常がないなど答えると、「そうなのよね」という。 同じく、釈然としないカミさんにその話をすると、「接骨院に行こう」となった。
 接骨院では急性坐骨神経痛との診断だったとか。以来、毎日のように通うも、当初は私が事前に診察券を届けていた。 立っていたり、座って待つのが苦痛だからだ。
 その後は一進一退で、ときに痛がる。横になっていることが多く、本はこれまで以上に多く読み、口は達者だが、 家事はほとんどできなくなった。
 さいわい外での仕事が減り、パソコンに向ってばかりだった私だけでなく、大学生の息子も家事を分担することになった。

「主夫は楽し?!」その2
 食事作りは、中学生のころからやっていたから、さして苦になるものではない。
 といっても、レパートリーは知れたもの。近年、味噌造りと味噌汁を作るのは主に私の領分となっている。 納豆のネギも、なぜか私が切ったのがよいらしい。また、夏はいつの間にか、そば、冷や麦、ソーメンと好みに合わせて麺類を湯がくのが私の仕事になっている。 自分の好みなんて、言っている暇もない?!
 さて、野菜や魚などの買物だが、近くにあるスーパーはイトーヨーカドー、マルエツ、西友にオーケーと半径500メートル以内にひしめいて? いる。 生協のデポーもあり、また近隣の農家の庭先には獲れたての季節の野菜がならび、JAの店も新築ビルの一階にあり朝夕、客で込んでいる。 私は運動がてら、モノによって、買う店を使い分けている次第。
 JAの場合、野菜ごとに生産者の名前が分かるのはよいが、姓が同じで混同したり、前回は美味しかったからと狙って行っても、 今日は置いていなかったりと、当て外れもある。
 先の納豆とネギで言えば、納豆はやや量が少なくなったりするものの金額は変わらないようだが、ネギは3本200円弱だったのが、 今は2本とかなりの値上がりである。まあ、ガソリンほど騒ぐことではないが…。
 国産か外国産かの問題で言えば、どこまで行っても不安は拭えないが、加工食品にはなるべく手を出さないこと。 そして、同じものを続けて食しない、というのが身を守る方法ではないかと思う。
 しかし、近ごろ「同じものを続けて食し」たのは、新潟から頂いた魚沼産コシヒカリで、10キロは3週間も持たなかった。 舌が贅沢にならないで、すんだであろうか。

「主夫は楽し?!」その3
 力仕事や高いところについては息子に任せてあるが、ベランダの天井まで伸びたツル、その後どうなるのかと、 ゴーヤーの行く末を見守る私としては、学校やサークルなどで忙しい息子を待っていられない。
 コンクリートの壁に釘を打ち、格子状の鉄の網を吊るして、ツルが壁面に這うよう誘導には成功したが、首と腰が痛くなった。
 食事と掃除はトイレも含んで私がやり、洗濯は彼で、すでに3回ばかりカミさんの指導で、洗濯機を回し、そして干してもいる。 それを取り入れたり、ふとん等をベランダに干すのは私である。
 私は機械オンチというか、マニュアルが読めないという弱点があり、昔ながらの手洗いしかできない。 しかし、手洗いはすぐ腰が痛くなるから、困りもの。
 そういえば、彼はアイロンかけもやりだした。これは、コツを覚えれば、あまり難しくないが、根気がいるものだ。 私も中学・高校の時代に、やはり自分のシャツなどにアイロンをかけたものだ。
 洗濯といえば、数年ぶりにクリーニング店に冬のコートを持って行った。私より年輩の女主人は、奥さんはどうされたの、と聞く。 少し事情を話すと、お大事にというだけでなく、病気に負けちゃダメよと伝えてくれという。 ついでに、私の顔を見て「少し、やせたわね」と。カミさんのことならともかく、私のことまでよく覚えているものだ。 これが商売の長続きするコツであろうか。
 本題に戻ろう。
 男の子は、料理はじめ家事をやっていれば、独立しても苦にならないはずだ。 男女共同参画だとか、家事や子守は夫婦交替でなどと、言うは易く実行するのは難しい。 私は何事もそのとき、できる者がやればよい、と考えている。
 とはいうものの、家事には際限がない。だから、工夫し、楽しむような心がけが必要ではないかと、いつもより深酒しながら、 自問自答している。
 いや、少しずつよくなっているカミさんだ。「亭主元気で留守がいい」ではなく、やはり「カミさん元気で家事するがいい?!」

(以上、08年7月15日までの執筆)


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