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　文学者は言葉を持たなければ成り立たず、また哲学者や政治家も同じだと思います。
　いや、私たち一人ひとりが自分の言葉を持つことが望ましいのです。

　言葉を持つということは、自ら考えること、反省すること、悩むことであり、そうすることによって、人は少しずつ進歩するものです。
　文豪谷崎潤一郎は「人間が言葉を使うと同時に、言葉も人間を使う」と語っております（『文章読本』）。

　では、どうすればよいか…意識して「言葉遊び」という「頭の体操」をすることです。
　また、日本語の特徴でもある同音異義語・同訓異義語などを駆使することによって、連想が広がり、面白い言葉や文句も生まれるのです（例１）。

　あなた自身これまでも無意識のうちに古今東西のことわざや名言・金言をもじったりして、自らの言葉を生み出しているはずです（例２）。

　ちょっとダジャレを飛ばすと、"親父ギャグ"などと若者と同じように同年輩のものまで揶揄する傾向にありますが、それは「歳の割には言葉を知らない」 ことをカモフラージュしているのに過ぎないのです（例３）。

　これらの延長上に、「名入れ色紙」があると考えてください。それこそ贈る相手にとって、世界でただ一つのオリジナルな色紙となるのです（例４）。

例１…

• お銚子一本、の声　一本調子
• たちばなしと　たちばなしが　たちばなし　（あいだで私は）　たちばなし　＜立花・橘＞

• 人レス＜ストレス＞
• 隠忍自嘲　屈折十年
• 哀は愛より出でて愛より深し　＜青は藍より出でて藍より青し＞
• 天災（天才）は忘れたころにやってくる　人災（人妻）はいつでもやってくる

• トイレ　大なり小なり　順序よく
• 真面目＋真面目＝不真面目
• 子供は作れても　孫は作れない

• さいて　ちるは花　 この世は　さまざま　まよわずに
  ＜幸子さまへ＞
• まんざら　るすも悪くはない　また会う日まで　 すこやかに　どうぞ　のんびりやりなはれ
  ＜丸増君の渡米に際し＞

　テキストは、次のようになっております。

• 色紙は特別なものではない
• "弘法は筆を選ばず"
• 形式にとらわれない
• 相応しい言葉を選ぶには
• だれに贈るのか
• 色紙を書く"効用"

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