名入れ色紙 第1回 色紙は特別のものではない
新年度にあたり、気持ちも新たに趣味の講座"名入れ色紙"の楽しみ方をお届けしましょう。
前に申しましたように、これは私が二十数年前から実践しているもので、次のように6回にわたり、
例示をあげてご説明してまいります。気軽にトライしてはいかがでしょう。
例示は、いずれ実物を写真で掲載する予定です。ご期待ください。
2003年4月 橋本 健午(筆名・本橋 游)
{その一}色紙は特別なものではない
{その二}"弘法は筆を選ばず"
{その三}形式にとらわれない
{その四}相応しい言葉を選ぶには
{その五}だれに贈るのか
{その六}色紙を書く"効用"
この講座は、1.身近なものとして色紙に親しむ、2.機会あるごとに色紙を書く、贈る、
というだれにでもできる趣味の提案です。
人生にはいくつもの節目があります。入学祝いや卒業記念、友人や知人の結婚祝い、
恩師の出版記念、各種の歓送迎会など。また親兄弟、近所付き合いなど、
ちょっとしたお祝いをしなければならないことがあると思います。
◎ 世界に一枚しかない色紙
そのお祝いですが、お金やモノばかりでは平凡すぎる、何か個性や特長を出したいと思うこともあるでしょう。
そんなとき、あなたが考えたオリジナルの言葉を、達筆でなくてもよい、
心を込めて色紙に書くというのはいかがでしょう。
また、子供の成長に合わせてとか、感謝の気持ちを寄せ書きして親に贈るのもよいでしょう。
つまり、世界にたった一枚しか存在しない色紙を贈れば、喜ばれないはずはありません。
では、「名入れ色紙」はどのように書けばよいのか、ひとつ例を示しましょう。
これはある年の春、私が若い女性の結婚祝いに贈ったものです。
各行のアタマに、彼女の氏名(旧姓五文字、ハラ・クミコ)を織り込んであります
(実際には、縦書きがポピュラーですが、いろいろな書き方ができます)。
花もはじらう春
らんまん
汲めども尽きぬ
水色の
この愛深し
(このあと、行を変えて相手の名前、年月日、私のサインと落款)
コツといえば、贈る相手の個性とその時の状況、ホメるところとそのキーワードを知ることです。
四行目の「水色の」は、なぜその色かはあまり深く詮索しないでください。
語呂合せは難しいことが多いのですが、少なくとも、相手に不快感を与えないことを最低限のルールとして守りましょう。
◎ 用意するもの
[コラム]色紙は日本独特のもので、始まりは中世末期に現れた和歌などを書く紙"色紙形"である。 和歌や詩文を書くために屏風や障子、壁画などに、方形に彩色した区画を指したり、 同じ目的で張り付けられた四角形の紙を意味した。 室町時代に貼る紙のサイズも定型化して色紙という独立したものとなり、短冊とともに普及する。 そのころは能筆家に揮毫してもらうのが習わしであったが、江戸時代になると自詠の歌も書くようになった。
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