とんだエッセイ目次

とんだエッセイ 12月上旬号

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「サービスとは?」
 1)民営化なったらしい日本郵政公社でも"社員"は従来どおりのメンバーだから、なにが変わるのかと思っていたところ、 私がハカリに載せた(簡易小包の)包装のダンボール紙を、あと2グラム分削れば150円安くなりますと、 男性社員がハサミを貸してくれた(250g以内240円、次のランクは390円)。
 たまたま飛び出ていた部分を切り落とすと、見事248gとなったではないか。今度は女性社員が「減りました」とにこやかにいい、 150円の"損失"を公社にもたらしたのだった。
 うーん、これからも、こういうサービスをしなくては、生き残れないと自覚したのか?! さて、どの"支店"と競争するのかしらん?
 2)休日の夕刻、電話が鳴った。今ごろ、だれだろうと出てみると、宅配業者のおニイさんで、届けモノがあるが、明日の時間の都合はと聞く。
 つっけんどんである。嫌な感じがしたが、今からでもいいですよと答えると、いや都合が悪いから明日の午前中はどうかという。
 なぜか腑に落ちないので、だれあてかと聞く。該当者の名は怪しくないが、ここにはいない。さらに、どこからですかと尋ねると、 ある通販会社の名をいう。私もその社名を知っているが、疑問が湧き、料金は受取人払いか否かを聞く。 そうではないというので、とりあえず、翌日午前配達(9−12時)ということにした。
 そのあと、すぐに該当者に電話で問い合わせると、さいきん何も頼んでいないというではないか。
 ・・・そして、その翌日午前の配達には、だれも来なかった。
 3)次の休日の午後、この文章を書いている最中に、玄関ドアをノックする音。返事をするが、答えがない。
 件の宅配業者かと思って、もう一度「ハイッ」というと、小さな声で「郵政公社です。書留です」という。 はて、この休日にと思うが、そこは民営化である?!
 私あてのクレジットカード入り封書を渡されたが、カード上のどこにも、郵政公社の証拠がない。 受け取るわけには行かないなどと思って、案内書を読むと、民営化によりこれまでの「郵貯カード《***》」のサービス終了に伴い、 「***あさってカード」として引き継ぐものだという。
 ああ、そういうことかと思ったが、さて今後、サービスがどう違ってくるのか知らないが、 配達にきた体格の悪くない男"社員"の消え入りそうな声と姿に、ちょっと不安を覚えたのはたしかである。

「坊やんち、婦唱夫随?!」
 本来ならば、守屋前防衛事務次官の賄賂関係だけに矮小化して論じてはいけない"国防"問題だが、 それにしても家族ぐるみでワイロまみれなんて、前代未聞ではないかしらん。
 "身分"のない妻まで逮捕されるのはめずらしいというが、夫婦そろって偽名まで変えて、一緒にやることはないと思うが、 ゴルフは妻のほうが上手くて積極的、夫抜きでもゴルフ接待を求めていたというからハンパじゃない。 さらに、料亭も夫婦一緒に行くというのは、"日本婦人の鑑"の観点からして、かなりの逸脱?! それとも、夫のお守り役(守屋)なのか、 "防衛秘密"を洩らさぬようにとの監視役なのか、ともあれ遊びが好きな方のようではある。
 夫を「坊や」と呼んでいるらしい彼女の前歴は、元防衛庁事務次官の秘書だったとか。 これでは、人事をはじめ政財界との癒着など、省内のさまざまな"権益"や"弱点"を知り尽くしていてもおかしくない?!
 となると、夫唱婦随ならぬ婦唱夫随、といったほうが分かりやすいか。ついで言えば、次女の留学関係の便宜(金銭を含む)など、 さすが家計をやりくりする主婦の面目躍如たるものではないか(そういえば、カヤの外に置かれた長女サンは、どうしているのかしらん)
 さて主人公、守屋前事務次官はというと、元内務官僚にして衆議院議員兼塩釜市長の子として生まれ、 幼少時に見た光景(塩釜港で米軍が軍需品を揚陸させるさまや、50年に始まる朝鮮戦争に多くの米軍物資が積み出されるなど)から、 高校生のころ、国家のために尽くすと"夢"(アンチ・アメリカ?)を語っていたようで、大学卒業後、民間企業を1年で辞めて防衛庁に入ったらしい。
 ところが、庁内のゴタゴタなどから異例の出世をし、頂点(事務次官)に上り詰めたが、その権勢の赴くままかどうか、 「天皇」とまで言われ、かつての"夢"はきれいに忘れ、わが身の防衛も甘く、普天間基地問題などアメリカ一辺倒となったらしい。
 さらに、カラオケ利用にもカネを出させたとの噂も出た夫人の姿(テレビおよび新聞)を、改めて見ると、なかなかの美人、 つい"傾城"という言葉を思い出した次第…。

 ついでに、西の"女帝"についても、記しておこう。
 大田房江大阪府知事は、来年一月の知事選での三選を目指していたが、公務時間中に何回か講演に呼ばれた中小企業団体からの巨額の謝礼を"着服"していたことがばれ、 元通産官僚の"落下傘"候補、全国初の女性知事という栄誉も空しく、これまで支持してくれた自民・公明・民主の推薦を受けられず、立候補を断念したという(12・03)。 身から出たさびなのか、悪銭身につかずなのか、"落下傘"は春を待つまでもなく、ほころびも早い?!

「胸を張って、いこう!?(自衛隊版)」
 このエッセイの前々回(11月上旬号)「防衛省幹部に、GPS?!」で、 私は「メールで発する、われわれの"機密"事項でも、ほとんどアメリカに筒抜けになっているという。 つまり、グローバル化の一つは、宇宙を回る通信衛星により"一元化"されることで、その衛星はアメリカが管理しているからだ。 (中略)これが国家公務員ともなれば、穏やかではない。」と書いた。
 しばらくすると、案の定、ハッキングされると同省は導入に消極的となり、一方、名刺大の「自衛隊員倫理カード」なるものを作成、 約26万人の自衛官に持たせるため先月28日から配布したという(ちなみに、事務次官もその一人に入る)。 やることは迅速だが、大層な、税金の無駄遣いではないかしらん。
 どんなことがいけないのか。「利害関係者との間の禁止行為」として ○金銭、物品、不動産の贈与を受けること  ○金銭の貸し付けを受けること ○無償で物品、不動産の貸し付けを受けること ○無償で役務の提供を受けること  ○未公開株式を受けること ○供応接待を受けること ○遊戯、ゴルフ、旅行を共にすること  ○第三者に上記のような行為をさせること とある。
 しかし、"利害関係者"でなくとも"おねだり"(たかり)は、いけないのでは??
 他に「国家公務員倫理」もあり、ともに石破茂防衛相の発案で作られたものだそうで、「利害関係者」とは「契約を締結している事業者等」を指すと、 裏面に書いてあるそうな。そして、「疑問があったら自分勝手に判断せず、各機関の倫理管理官に相談すること」というが、 守屋某のような"倫理管理官"であれば、適用のさじ加減もいい加減であろうに。
 ところで、2002年春、心ある教育者や現場から反対の声が上がるなか、文部科学省が全国の小中学生1200万人に配布した 「心のノート」という道徳教育用の"副読本"がある。
 小学校に入りたての子ども向けの第一章「むねをはっていこう」には、「むねを はって いこう。 /いちばん すてきな あなたで いよう。/せなかを ぴんと のばして すすんで いこう。 /もっと すてきな あなたを みつけよう。」とある。
 防衛省の職員はじめ自衛隊の皆さんは、上記のような"抜け穴"を探したくなるような文言よりも、 この言葉を拳々服膺するだけで、効果があるのではないかしらん!!

(以上、07年12月4日までの執筆)


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