- 2012/09/05 この5月以来、久しく当欄への記述を怠っておりました。
本来、梶山季之に関するトピックスを主眼としておりましたが、前記(5/11)をもって終了といたします。
ここ数年梶山の生原稿や収集したものなどを広島大学文書館に送る作業を手伝っておりましたが、残念ながら些細なきっかけで梶山家との縁が切れました。
いわく「昭和41年秋以来、長年にわたるご厚誼に感謝しております。末永くお元気でいられるよう、お祈りします。(08・31) 」今後は後輩が一人おり頑張ってくれると思います。
- 2012/05/11 この日、「二〇一二年 梶葉忌(没後三十七年)“さよなら東京 コンニチワ広島大学文書館”」が催されました(青学会館)。
その状況について『週刊読書人』5月25日号の「風来」に、また『月刊テーミス』6月号にも関連記事が掲載されました。まだ続報があるかと思われます。
- 2012/03/15 たばこと塩の博物館(渋谷区)で開催されていた「林忠彦写真展〜紫煙と文士たち〜」を見学しました。
登場する文士59名の一人として、梶山季之の写真もありました(開催期間1・21-3・18)。
- 2012/02/23 大塚英子著『夜の文壇博物誌-吉行淳之介の恋人をめぐる銀座「ゴードン」の憎めない人-』出版研1999の「梶山季之」の項(P173)に「私は梶山氏のエンターティンメントの作品の愛読者だった。
非常に面白かった。だが、氏の周りには、以前から「ゴードン」にいる古い面々がとり巻き、私は一度も近づかなかった。」とあります。
だから、どうだということではありませんが…。
- 2011/10/06 日本経済新聞(9月22日朝刊)の第1面「春秋」欄に梶山季之のデビュー作「黒の試走車」に描写された産業スパイ合戦の描写が紹介される(1962・02発行)。
昨今の三菱重工業やIHIなどの防衛産業を狙ったサイバー攻撃に絡め、スパイ活動には隔世の感があるというところか
- 2010/12/28 朝日新聞(12月24日)の国際欄「百年の明日 日本とコリア 隣人として(下)」に「非を認め 書き続けた」(見出し)として梶山季之が紹介される
- 2010/11/16 中国新聞(11月12日)の文化欄「生きて」に「梶山季之 取材記者率い記事量産」(元文藝春秋社長 田中健五さん<1928年〜> (8))が掲載される
- 2010/11/03 小針進・静岡県立大学教授による“論文”「梶山季之のなかの日韓関係」 が霞山会発行「東亜」10月号に掲載される
- 2009/08/11 清宮 龍『リーダー60人 とっておきの秘話』(株)テーミス09年7月10日発行/「第五章 忘れ得ぬ芸術家・文化人の面々」
の最後に交友が記されている(梶山季之(作家)「京都に行って飲もうよ」)/著者は京城中学で梶山の1年先輩・内外ニュース会長
- 2009/05/19 お医者さんで作家・歌人でもある天瀬裕康さんが先月、
新刊『梶山季之の文学空間―ソウル、広島、ハワイ、そして人びと―』(2009・04溪水社・広島2700円+税) を出されました。
長年の研究成果による労作のようですが、かつて『梶山季之 総仕事 全方位 解析 事始』という分析結果も出されております(2000・05西日本文化出版)。」
- 2009/03/10 推理作家の佐野 洋著『ミステリーとの半世紀』(2009・02・25小学館)に、梶山季之に関して、
「他殺クラブの活動」(P131,133/入会に関して)、「原稿料問題」(P231/月刊『噂』1973・09号関連)、
「協会書記局の移転」(P238/梶山季之の死について)、「夏樹静子さんの知的好奇心」(P294/月刊『噂』創刊号・匿名座談会について)などが触れられております。
- 2008/09/09 青年劇場「族譜」全国公演は6月・7月に行われた関西、中国、九州、東北での好評を受け、
2008年下半期の公演(予定)が決まった旨、同劇場の季刊「青年劇場」145は、次のように伝えております。
10・9(木)福島市公会堂/10・10(金)須賀川市文化センター(福島県)/10・14(火) 越前市文化会館(福井県)/10・15(水)びわ湖ホール(滋賀県)
/10・21(火)湘南台文化センター(神奈川県)
少しご報告が遅くなりましたが、熊本日日新聞では今年、日本からの"ブラジル移民100周年"にあたり、
「移民百年<第4部>」として7月7日から「海を越えた文化」でさまざまな関係者を取り上げております。
その中で7月24日、「14 ライフワークの『太平洋小説』/梶山季之の『積乱雲』」が紹介されました。
また、夕刊フジでは物故作家による連載エッセイの再録を行っているようです(火曜日付)。
6月に梶山の「あたりちらす」S46・7・21〜S47・1・17(153)から4話が掲載されました。
このエッセイは当時、山藤章二さんの"毒舌"イラストともに好評を博していたものです。
順にあげますと、6・3「食事について/"正餐"は陽の下で時間をかけ…」(原題「セックスと同じく時間をかけろ」P88)、
6・10「税金について/機械が書くわけじゃないのに」(同「文士は、同じ作品を二度と書けない」P188)、
6・17「外交について/外交官は飾りものなのか」(同「外交官は、アテに出来ない」P200)、
6・24「贅沢について/『それは自分の時間を持つことだ』」(同「どうか、時間を大切にしたまえ」P140)となっております
《"P**"は単行本となった、このエッセイ『梶山季之のあたりちらす 女と酒と政治について』(産経新聞社出版局1972・05)の掲載ページを示す》
- 2008/08/26 若い世代向け日刊「SANKEI EXPRESS」(産経新聞社、40頁建て)紙上で、
梶山の原作『女の斜塔』の復刻連載が始まりました(8月4日付より月〜金)。
この小説は集英社の月刊「女性明星」(廃刊)に1962・12創刊号から66・03月号まで40回にわたり連載されたもので、
大いに人気を博しました。"マーケッティング・リサーチ小説"の嚆矢ではないでしょうか(〔5〕47・11/女の斜塔〔著者あとがき〕参照)。
- 2008/07/15 日本経済新聞(08・06・28<土>夕刊)の「文学周辺119」で、梶山季之「黒の試走車」 神奈川・箱根 が取り上げられました。
見出しに「盗むなら盗め……。だったら、こっちも盗み返すだけだ!」とあります。今回で3作目となります。
- 2008/06/03 5月末、論創社より『彫辰捕物帖』の上巻が刊行されました。
中・下巻も6,7月下旬に出される予定です。「週刊読売」に連載されたこの時代(推理)小説は、
読売新聞社から単行本として6巻刊行されました(1972〜1974)。ついで、
74年2月桃源社版・梶山季之傑作集成〔19〕では別編成で、また86年5月の光文社文庫『彫辰捕物帖』も別編成でしたが、
89年2月から徳間文庫で全6巻が刊行されて以来、三度目の全21話収録のものです。
ついで、青年劇場の「族譜」もいよいよ全国公演が始まります。最初は本日(3日)夕方、練馬での東京再々演で、
6月・7月には関西、中国、九州、東北で各地の市民団体の主催により、20回以上も予定されております。
- 2008/05/06 33回忌から、間もなく1年を迎えます。
去る4月26日(土)、美那江夫人が寄贈した故人の蔵書等を管理する広島大学文書館で、
銘版「梶山季之文庫」の除幕式が行われました。(中国新聞「梶山季之文庫銘版除幕」080427)
- 2008/02/26 植田康夫「戦後日本 雑誌の興亡 98」…ジェット版 文芸春秋を母艦として で
「週刊文春」創刊号(4月20日号)における特集「“孤独の人”に最良の日」第1部=館林ルポ を執筆した梶山をリーダーとした梶山グループの活躍を紹介
- 2007/11/20
5月、6月に広島で行われた33回忌にちなむシンポジウムとそれにつづく、
作家展に関する報告書「没後33年記念事業 時代を先取りした作家 梶山季之をいま見直す」
が出来上がりました(中国新聞社発行2,100円)。
- 2007/10/26
このたび、広島大学文書館より企画展示の「ご案内」が届きました。次の通りです。
(http://home.hiroshima-u.ac.jp/hua/news/070822kajiyamaten.html)
広島大学文書館企画展示のご案内について
さて、このたび当館では、企画展示「キミハ カジヤマトシユキヲ シッテイルカ!! 梶山季之資料展」を開催することとなりました。
ぜひ会場にも足をお運びいただけましたら幸いに存じます。
記
《広島大学文書館企画展》
タイトル 「キミハ カジヤマトシユキヲ シッテイルカ!! 梶山季之資料展」
期 間 2007年(平成19年)11月1日(木)〜11月14日(水)
*但し、3日(土)、5日(月)は図書館休館日につき閉室します
会 場 広島木学中央図書館1F地域交流プラザ
時 間 8:45〜15:45(4、1O、11日のみ1O:15開室)
入 場 料 無料 以上
- 2007/10/23 昨年秋の公演につづき、青年劇場による梶山季之原作「族譜」(ジェームス三木・脚本演出)が東京で再演されます。
11月11日・12日俳優座劇場のほか、14日(ルネ小平・大ホール)、15日(狛江・エコルマホール)、19日(江戸川・タワーホール船堀)で。
チラシに「初演(2006年)」の反響を受け待望の再演!/朝鮮半島における「創氏改名」政策の実態を描いた原作を舞台化/歴史に押しつぶされた人々の記憶に向き合い、
人間の尊厳と国家のありようを、いま再び問う。」とあります。(詳細はHP「青年劇場」に)
なお、この「族譜」を含む岩波現代文庫『族譜・李朝残影』は刊行後ほどなくして、増刷されているそうです。
また、同文庫では続いて9月14日に『ルポ 戦後縦断―トップ屋は見た』も発行されております。
- 2007/09/25 岩波書店のHP「『ルポ 戦後縦断――トップ屋は見た』」の紹介に関し、関連事項として、本「梶山季之資料館」が、次のように紹介されました。
なおインターネット上では,電子版「梶山季之資料館」が管理人・橋本健午氏によって,この間の梶山氏についてのあらゆる情報を的確に整理,紹介しており,好評です.
- 2007/09/11 「週刊読書人」9月7日号(8・31発売)で、特集「いま蘇る梶山季之」が組まれました。
第1面に内藤寿子「梶山季之の<おもしろさ>/複雑な地下茎を育む/『生贄』で描かれた戦後日本の深淵」と、
大塚茂樹「『族譜』等の朝鮮小説に出会った驚き 岩波現代文庫編集部から」が掲載され、またその一環として、
第8面に橋本健午「わが師 梶山季之の遺したもの」もあります。
ついで、同紙9月14日号(9・7発売)の第1面「風来」では、1962年、梶山がそれまでのノンフィクションものから小説『黒の試走車』を書くに到った経緯などに触れています。
- 2007/08/28
今月17日、岩波現代文庫より前月につづき、『族譜・李朝残影』(解説・渡邊一民)が刊行されました。
収録作品は他に「性欲のある風景」で、いずれも初期の"朝鮮"に材をとった作品です。
なお、読売新聞の、今月21日〈文芸・文学〉欄「記者ノート」に「トップ屋、硬派…再評価される梶山季之」が、
前記『黒の試走車』と「梶山季之と月刊『噂』」に関して、さらに翌22日の「編集手帳」でも、『黒の試走車』の刊行に関連して、
往時の梶山について取り上げております。
写真・・・梶山夫人が伊豆の山荘に別れを告げた日、入り口付近に咲く山ユリ(2007/07/31)。
- 2007/07/31 今月18日、岩波現代文庫より『黒の試走車』(解説・佐野洋)が発刊されました。
同作品は1962年に光文社より刊行されて以来、六度目の出版となります。
また、東京国立近代美術館フィルムセンターでは、目下
「特集・逝ける映画人を偲んで2004-2006」を開催しており、
8月16日(木)および9月23日(日・祝)に、上記原作の『黒の試走車』が放映される予定です。
- 2007/07/03 梶山季之33回忌にちなむ講演やシンポジウム、そして文学展など広島での一連の行事も、
最終日(6・20)に美那江夫人から広島大学文書館に梶山の取材ノートや直筆原稿、蔵書や愛用品などを贈呈する旨の目録が同大学学長に手渡され、
滞りなく終りました。これらについてはいずれ、報告書にまとめられる予定です。
- 2007/06/19 5月11日(梶山の命日)に発行された「梶山季之と月刊『噂』」(松籟社)に関し、
6月4日発行の「文化通信」に拙稿〈作家とその時代研究の一助となれば/「梶山季之と月刊『噂』」を上梓」〉が、
ついで8日発行の「週刊読書人」(6・15付)の「ブックスポット」に〈梶山季之と月刊『噂』」
/梶山氏の33回忌に松籟社から刊行〉という詳しく紹介され、さらに「岩手日報」(6・9付)「新刊寸評」に
共同通信配信の「梶山季之と月刊『噂』/梶山季之資料室編」が掲載され、
また「週刊新潮」(6・21付)の「TEMPO BOOKS」に〈梶山季之資料室・編/梶山季之と月刊『噂』」〉という紹介記事が出ました。
ちなみに、今月9日夜、NHKのプロ野球中継(巨人―楽天)が早く終ったため、昭和50年の広島カープ初優勝についての特集(VTR)を流し、
その冒頭に「カープを優勝させる会」のメンバーだった梶山(の遺影)にビールをかける写真が出たということです。
これも、何かの因縁というのでしょうか。
- 2007/06/04 ◆広島市立図書館―お知らせより転載します
梶山季之没後33年記念事業が開催されますので、次のとおりお知らせします。
資料展「梶山季之の作品と人間像」
期間 平成19年6月1日(金)〜6月20日(水)
午前10時から午後7時。最終日は午後2時まで
場所 旧日本銀行広島支店1階 (広島市中区袋町5番16号)
内容 著書、自筆原稿、書簡、写真、実物資料など 約300点
主催 梶山季之記念事業実行委員会/広島大学/同大文書館
協力 広島市立中央図書館/広島市映像文化ライブラリー
映画上映
上映日 平成19年6月9日(土)、10日(日)、16日(土)、17日(日)
場所 旧日本銀行広島支店1階 (広島市中区袋町5番16号)
内容 「李朝残影」 「族譜」 「カポネ大いに泣く」
主催 梶山季之記念事業実行委員会
協力 広島市映像文化ライブラリー
- 2007/05/22
20日午後の「梶山季之記念事業」…「時代を先取りした作家 梶山季之をいま見直す」の講演会とシンポジウムは無事に済みました。
詳細は5月21日付の中国新聞に掲載されております
(他に、同紙5月18日付「変わらぬ新鮮さ 再評価/梶山季之33回忌 20日にシンポ/研究・舞台化で新しい視点」)。
-
2007/05/08 今週11日は、梶山季之の33回忌にあたります。
その日を期して、松籟社(京都)より「梶山季之と月刊『噂』」が刊行されます。
- 2007/04/24 来月11日(梶山の命日)に刊行が予定されている単行本「梶山季之と月刊『噂』」(松籟社・京都)について、
その内容の一部をご紹介しましょう(目次編/発言編)。
- 2007/04/10 HP「梶山季之記念事業」に、今月6日付で私のプロフィールなどが掲載されました。
- 2007/03/27 広島から次のような「ご案内」が届きました。
■記念講演とシンポジウム(入場無料)
5月20日(日)
会場/広島平和記念資料館(原爆資料館)東館地下1階「メモリアルホール」
時間/13時30分から16時30分(予定)
時代を先取りした作家 梶山季之をいま見直す
基調講演 藤本義一氏(作家)
シンポジウム
高橋呉郎氏(フリーライター、元・月刊「噂」編集長)
橋本健午氏(電子版「梶山季之資料館」管理人・ノンフイクション作家)
小谷瑞穂子氏(作家・日本評論家協会理事)
天瀬裕康氏(作家・日本ペンクラブ会員)
■文学資料展「梶山季之の仕事と作品」
6月1日(金)〜6月20日(水) 広島市立中央図書館(予定)
※同期間中に「李朝残影」「族譜」の映画上映と読書会を開催
主催/梶山季之記念事業実行委員会(委員長 平岡 敬)ほか
問合せ先/082-927-3408(小野増平)http://kajiyama.spool-net.jp/
-
2007/02/13 今月24日(土)、大佛次郎記念館主催の「第23回歴史講座」に関するご案内。
講演の第2部…「梶山季之の横浜と朝鮮―流行作家の原点を改めて思いやる―」
(内海 孝・東京外国語大学教授)、会場…横浜市開港記念会館)。
詳細は大佛次郎記念館にお尋ねください(TEL 045-662-5002)。
京城に生れ、朝鮮半島からの引揚げ経験をもつ梶山季之は、鶴見工業高校教諭を経て、
流行作家となるが、本年は33回忌を迎え、もうひとつの顔を探る。
日時:平成19年2月24日(土)13時00分〜16時00分
会場:横浜市開港記念会館(横浜市中区本町1丁目6番地)
(パンフレットより引用)
-
2007/01/02 07(平成19)年が明けました。本日は梶山季之の誕生日で、存命であれば喜寿ということになりますが、
5月11日に33回忌を迎えることになりました。この年賀状は、没する年(昭和50)に出されたものです。
休刊中の月刊「噂」を、いよいよ季刊で出そうという"願望"を込めたものでした。残念ながら、それは叶いませんでしたが、
この4月下旬に松籟社(京都)より、「梶山季之と月刊『噂』」(仮題)という本として、30数年前の雑誌(の一部)が蘇る予定です。
このほか、梶山に関係する催しとして……
1月13日 城西国際大学(千代田区)でシンポジウム「国境を越えた文学、アジアを結ぶ映画―梶山季之、申相玉、林權澤をめぐって―」
2月24日 横浜市開港記念館で「梶山季之の横浜と朝鮮」(講演:内海孝)
5月20日 広島で記念シンポジウム(平和記念資料館)及び関連の展示など
が予定されております。
- 2006/11/21 青年劇場による梶山季之原作「族譜」(ジェームス三木・脚本演出)の東京公演は盛況のうちに終り、
再演・巡演の要望が出ているそうです。また、会場では小説「族譜」を含む『李朝残影―梶山季之朝鮮小説集―』
(川村湊編・解説、インパクト出版会)が、数十部も売れたとのことでした。なお、10月23日付の毎日新聞に
「青年劇場 朝鮮半島の創氏改名描く『族譜』を初舞台化」の紹介記事があります。
-
2006/09/26 旧朝鮮に材をとった梶山季之原作の『族譜』が、この10月末から11月はじめにかけて青年劇場により公演されます(脚本・演出=ジェームス三木)。
10月27日〜11月5日(紀伊國屋サザンシアター)、11月6日(府中の森芸術劇場ふるさとホール)、11月7日(かめありリリオホール)。
「青年劇場HP」をご参照ください。
もう一つ、このたび明石書店刊の、いずれも舘野ル編著『韓国・朝鮮と向き合った36人の日本人』(2002・04)と『36人の日本人 韓国・朝鮮へのまなざし』(2005・02)が、
韓国のハンギル社により『あのとき、あの日本人たち』として翻訳出版されました。72名の日本人が登場しますが、私は前者に「梶山季之」(および「内田良平」)を寄稿しており、
本書ではP499〜P505(とP193〜P199)に収録されております。表紙の"群像"のいちばん上には梶山季之の顔が見えます。
- 2006/08/01 伊豆の書斎(二十七日庵)に保管されていた、梶山が生前に古本屋で買い集めた書籍や雑誌などの点検・整理がほぼ終りました。
これらは、ハワイ大学図書館や大宅壮一文庫に寄贈された旧朝鮮関係や移民・原爆関係、あるいは雑誌など数千点以外のものですが、
やはり2千点をこえております。また死後、各出版社から送られた単行本なども、同じくらいありました。
そのなかに、昭和27年(1952)3月号から36年12月号までの「新潮」(47冊/35・36年は完全揃い)や、
「文藝春秋」芥川賞発表号(11冊/昭和28・09〜34・09)に「文学界」(63冊/昭和29・02〜36・12)や「中央公論 文芸特集号」
(2冊/34年他)、そして「文藝」16冊がありました。
当時22歳〜31歳だった梶山の、広島時代を経て上京し、トップ屋として活躍する一方、「新思潮」に加わり"文学修行"を続けていた一端を示すものいえます。
昭和36年といえば『赤いダイヤ』を新聞に連載し、『黒の試走車』を書き下ろしていた頃でもあります。
- 2006/06/06 本「資料館」も、正式に開館してから早1年を過ぎました。その後、いくつかの動きがありますが、まだここに公表できる段階でないのは残念です。
なお、旧朝鮮に関する資料の問い合わせなどがあり、ハワイ大学へ"ご案内"などをしております。ちなみに、同館所蔵の梶山季之蔵書には、すべて右下のような「書票」が貼付されております。
- 2006/01/18 昨05年秋に米コロンビア大学から刊行された『The Columbia Anthology of MODERN JAPANESE LITERATURE Volume1:From Restoraition to Occupation,1868-1945』に、
梶山の『族譜』が収録されております。これは明治元年から終戦までの近代日本文学のアンソロジーで、小説、随筆、詩歌、短歌、俳句、戯曲など、
およそ90名の方の多くの作品が並んでおります(約860ページ、非売品?)。
- 2005/12/21 劇団「青年劇場」は来年10月の第92回講演(10・27〜11・5東京)で、梶山原作の『族譜』を上演する予定とのことです。
-
2005/11/09 先月末、京都の出版社・松籟社より、"小説コレクション 梶山季之1"として『黒の試走車』が復刊されました。
当初の予定よりやや遅れたようですが、表紙は紫色を基調にした四六判352ページのしゃれた造りで、
これまでの単行本や文庫とは一味ちがった印象を受けます(1600円+税)。
さっそく、大阪読売新聞(同27日付夕刊文化欄)に「作家・梶山季之 高度成長の足跡残す/没後30年 復刊『黒の試走車』」との特集記事が掲載されました。
これまでの『黒の試走車』の刊行状況は(1)1962・02光文社/新書判《書下し》 (2)1972・09集英社/自選集2/四六判上製本 (3)1973・10角川文庫 (4)1990・04光文社文庫 (5)1997・01角川文庫(改版)で、今回は6度目となります。
ちなみに、今年1月パンローリングより復刊された『赤いダイヤ』(新書版〈上下〉、「スポーツニッポン」連載)の場合は(1)1962・12/赤いダイヤ〈上〉,1963・04〈下〉集英社
/単行本 (2)1964・08集英社新書版〈上〉,1964・09〈下〉(3)1966・03東都書房〈現代文学13〉(4)1972・12集英社/自選集1/四六判上製本 (5)1975・02角川文庫〈鬼に金棒編・猫に大判編〉
(6)1944・01集英社文庫〈上・下〉につぐ7度目です。
- 2005/10/26 先ごろ、伊豆の山荘の書斎「二十七日庵」に残っていた資料を見て、ある大学の先生は、
ライフワークとなるべきはずの未完の小説『積乱雲』の"執筆の意図"ばかりか、梶サンの"思想"などが浮かび上がってきますねと、
感慨深げに美那江夫人に話していました。
- 2005/08/17 9月はじめに、梶山季之のデビュー作『黒の試走車』再刊の予定と聞いております。
- 2005/08/03 先月末、祥伝社文庫より梶山季之の時代小説傑作集『辻斬り秘帖』が発刊されました。
収録作品は「赤い岡っ引」「辻斬り秘帖」、そして"彫辰捕物帖"より「刺青渡世」「四ツ目屋事件」「旗本屋敷」の5編です。
没後30年の今年、少しずつ再評価される動きがあり、関係者のほとりとして、ありがたいことと感謝しております。
- 2005/07/06 "生きている梶山季之"の最終回として、「没後30年」…1995(平成07)年−2004(平成16)年をお送りします。
これにより、「梶山季之資料館」設立という所期の目的をひとまず達成することができました。
とはいえ、まだ十分とはいえず、より充実させるよう引きつづき努力を重ねる所存です。 今後とも、ときどきお寄りいただければ幸いに存じます。
- 2005/06/22 "生きている梶山季之"4回目として、「没後30年」1985(昭和60)年−1994(平成06)年をお送りします。
- 2005/06/08 "生きている梶山季之"3回目として、「没後30年」1975(昭和50)年−1984(昭和59)年のうち、「昭和52年〜59年」をお送りします。
- 2005/05/25 前回掲出の「没後30年」―その"死"について(新聞・雑誌の報道など)―に関し、 ハワイ大学図書館「梶山文庫」から、
「これからも梶山氏の業績を広めてください」とのメールほか、 何人もの方から「すごいですねえ」、「早く先を見たい」などの感想をいただきました。
本日は"生きている梶山季之"2回目として、「昭和50年〜51年」分をお送りします。
不肖の弟子としては、少しでも供養になればと念ずる次第です。
-
2005/05/11 「電子版 梶山季之資料館」は、本日(5月11日)、梶山季之没後30年を迎えました。
「資料館」の「ごあいさつ」を改め、お約束どおり「没後30年」(1975年〜2004年)間の"生きている梶山季之"シリーズを、 本日より5回に分けてお送りする予定です。
なお、ハワイ大学図書館「梶山文庫」より、
当「資料館」に相互リンクの申し入れがあり、快くお受けしております。
同文庫で、没後2年に美那江夫人が寄贈した、朝鮮・移民・原爆関係はじめ歴史や性風俗などの蔵書だけでなく、
"梶山季之"とその著作に関心が集まっていることを、関係者の一人としてうれしく思います。
当「資料館」も、さらなる充実を目指し努力を重ねる次第です。引きつづき、よろしくご支援のほどお願いする次第です。
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